蝉川泰果が最年少で日本タイトル3冠達成 「手が震えた」プレーオフで堀川未来夢を下す
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日(8日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇曇り(観衆6055人)
蝉川泰果が通算10アンダーで並んだ堀川未来夢をプレーオフで下し、2022年「日本オープン」、23年「日本シリーズ」に続く日本タイトル3冠を遂げた。「24歳148日」での達成は、尾崎将司の「27歳248日」を更新する最年少記録となった。
最終日は1打差3位から最終組でプレー。1イーグル4バーディ、1ボギーの「66」で回り、首位で出た2019年大会覇者の堀川をとらえた。プレーオフ1ホール目でバーディを奪取し、決着をつけた。
ホールアウト後、戦った堀川らから「初めて」というウォーターシャワーを浴びて、びしょ濡れで妻の葵さんとハグ。グリーンサイドのインタビューで「まだ夢の中かなと…」と高揚を抑えて語り出した。終盤16、18番のバーディで堀川との一騎打ちに持ち込んだことを「諦めなくて良かったです」と言い、プレーオフでの下り3mのウィニングパットは「ギャラリーのみなさんの応援のおかげで、手が震えながら入れられました」と感謝した。
今季初めの米国遠征で負傷した肋骨は「ほぼ完治した」というが、今後はリハビリを兼ねてしばし休養。8月からツアー復帰する。ジャンボの記録を更新する“史上最年少3冠”を「めちゃくちゃうれしい。これから賞金王争いができるように頑張りたい」と話した。
通算8アンダー3位に3週前「関西オープン」を制した金子駆大と、ツアー2勝の米澤蓮。「日本オープン」に次ぐ日本タイトル2冠を狙った稲森佑貴が7アンダー5位に入った。
前週「ミズノオープン」優勝の阿久津未来也は5アンダー6位。石川遼は2アンダー16位、昨年大会覇者の岩田寛は1アンダー20位だった。
<上位成績> 優勝/-10/蝉川泰果 2/-10/堀川未来夢 3T/-8/金子駆大、米澤蓮 5/-7/稲森佑貴 6T/-5/阿久津未来也、岩崎亜久竜、鈴木晃祐、古川龍之介、小木曽喬