カメラ撮影除霊ホラー『DreadOut 3』発表。『零』の影響受ける人気シリーズ新作、生者の世界と見えざる世界を行き来する

パブリッシャーのSoft SourceとインドネシアのゲームスタジオDigital Happinessは5月14日、公式配信「DHXP 2025 Online Showcase」において除霊ホラーゲーム『DreadOut 3』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/コンソールで、2026年内に配信予定。本作は同スタジオが手がける「DreadOut」シリーズで、物語は引き続き前作の主人公であるLindaの目線から描かれるようだ。

『DreadOut 3』は、インドネシア現地の怪異や都市伝説をモチーフとした、三人称視点のサバイバルホラーゲームだ。2014年に発売された『DreadOut』、そして2020年に発売された『DreadOut 2』の直接的な続編だ。同シリーズは、カメラ(射影機)を使って怨霊に対抗する国産ホラー『零』シリーズから影響を受けており、女子高生のLindaがスマートフォンを使用しながら幽霊を撃退していく内容となっている。本作においては「光と闇」が主題となっていることが明かされており、いくつかの次元を行き来する壮大な物語となることが示唆されている。

『DreadOut 3』の物語は、前作に引き続きインドネシアの少女Lindaを追うかたちとなるようだ。本作が時系列的に『DreadOut』シリーズのどの段階に位置するのかは不明だが、公式発表トレイラーのLindaは前作と比べると大人びた雰囲気を帯びているため、『DreadOut 2』のあとに位置付けられる作品なのかもしれない。本作においては「光と闇」の均衡を崩そうとする謎のチカラと相対するため、Lindaが複数の次元を行き来し、そこで悪霊を除霊していく物語とみられる。

本シリーズは『零』シリーズから影響を受けていることもあり、スマートフォンを使用した怨霊の除霊が目的となる。プレイヤーはスマートフォンのカメラなどを使用して、霊体を撮影。ひるませたり、ダメージを与えたりしながら、怨霊を除霊していくこととなる。移動時は三人称視点で描かれ、スマートフォンでの撮影時には一人称視点となるため、霊体を直視しなければならない、手に汗握るホラー体験が人気の作品だ。

『DreadOut 3』のSteamストアページによると、本作はノンリニアに進行するそうだ。また新たに「Commune with the dead(死者との交信)」という要素が発表されている。本作にてLindaは、生者の世界と見えざる世界の間を行き来することになるという。ちなみに公式発表トレイラーではLindaが魔法陣の中央に置かれたボウルから赤い水を飲み干す姿を確認可能。液体を飲み干した直後に部屋全体が暗くなり、霊体が召喚されることから、Lindaのおこした行動は降霊術の一種だと推測できそうだ。ゲーム内でも、そうした儀式を介して死者との交信がおこなわれるのかもしれない。

前作『DreadOut 2』と比較してみると、映像面においては木々がなびく描写や陰影に磨きがかかっており、パワーアップした印象を受ける。なお前作においてはスマートフォン以外にも、ナイフや斧による物理的な近接戦闘を加えたアクション性も追加されていたが、今作においてもそれらの要素が継続されているかは不明だ。ゲーム内容を含めた更なる続報に期待したい。

『DreadOut 3』はPC(Steam)/コンソールにて2026年に配信予定。

【UPDATE 2025/5/15 0:26】国内発表に基づき、パブリッシャーおよび対応プラットフォームを追記。

関連記事: