AnkerのUSB充電器でDOOMをプレイすることに成功
1993年に発売された「DOOM」はFPSゲームの代表作として知られているほか、ソースコードが公開されていることから、有志によってトラクターやカーナビ、医療用超音波スキャナー、妊娠検査キット、果てはDOOMのゲーム内など、さまざまなプラットフォームに移植されていることでも知られています。ガジェット情報を扱うYouTuberのアーロン・クリストフェル氏が、Ankerの卓上USB充電器にDOOMを移植することに成功したと報告しました。
DOOM on the ANKER Prime Charging Station... - YouTube
クリストフェル氏によれば、Bluetooth機能を搭載したAnkerの充電器を調べていたところ、250Wの卓上USB充電器であるAnker Prime ChargerにはBLE(Bluetooth Low Energy)とWi-Fiの両機能が備わっており、さらにDOOMを動作させるのに十分な性能を持つチップが搭載されていることが判明したそうです。そこで、DOOMを動かしてみようと考えたとのこと。
Anker Prime ChargerにはBluetooth Low Energy用のESP32-C3と、ARM ChinaのStar-MC1アーキテクチャを採用したSWM341RET7というマイクロチップが搭載されています。また、16MBのSDRAMと8GBのRAMも搭載されており、いずれもSWM341RET7のメモリ空間に直接マッピングされています。
フロントディスプレイの解像度は200×480ピクセル。DOOMの解像度は320×200ピクセルなので、ゲーム画面の解像度を下げるだけで問題なく表示することが可能。このディスプレイを制御するチップがSWM341RET7です。
操作は、本体右側面にあるダイヤルで行います。このダイヤルを回すと前後に動くことができ、押し込みながら回すことで左右への移動が可能。また、クリックすると武器を撃ったりゲートをあけたりすることが可能です。
ムービーではダイヤルを回しながらDOOMをプレイする様子を見ることができます。操作の難度は高いながらも、問題なくプレイできていますが、Anker Prime Chargerにはスピーカーがついていないので、最後まで無音です。
また、クリストフェル氏は、Anker Prime ChargerでDOOMを動かすに当たって、本体を分解はしているもののほとんど改造はしていないと述べています。本体の背面から延びている銅線はデバッグ用のヘッダーで、ソフトウェアの読み込みに使っているとのこと。
なお、クリストフェル氏がDOOMを動かしたAnker Prime Chargerは、Amazon.co.jpだと税込1万9990円で注文可能でした。気になる人はぜひ自分でチャレンジしてみてください。
・関連記事 AI搭載イヤホンをハックしてDOOMを実行しOpenAI APIキーとチャット履歴を盗むことに成功したとの報告 - GIGAZINE
ニンテンドーゲームキューブでWindows NTとDOOMを動かすことに成功 - GIGAZINE
Apple純正のLightning用変換アダプタでDOOMをプレイする猛者が登場 - GIGAZINE
あの「DOOM」がついにPDFファイルに移植される - GIGAZINE
ついに「DOOM」が量子コンピューターに移植される、ただしプレイ可能な量子コンピューターはいまだ存在せず - GIGAZINE