【マッチレポート】ルヴァンカップ1stラウンド-3 アルビレックス新潟戦『プレーオフラウンド進出』(25.5.22)
2025年5月21日(水) ルヴァンカップ1stラウンド 3回戦 アルビレックス新潟 vs 東京ヴェルディ 19:03キックオフ デンカビッグスワンスタジアム [入場者数]8,416人 [天候]曇、無風、気温24.3℃、湿度76%
新潟 0‐2 東京V 前半:0‐2
後半:0‐0
[得点] 0‐1 木村勇大(7分)A平川怜1 0‐2 川﨑修平(32分)A新井悠太1
※A=アシスト、及び大会の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー GK21 長沢祐弥 DF15 鈴木海音 DF2 深澤大輝 DF23 綱島悠斗 MF19 松橋優安(58分 翁長) MF20 食野壮磨 MF16 平川怜 MF40 新井悠太(58分 谷口) FW11 山見大登(64分 齋藤) FW10 木村勇大(64分 染野) FW37 川﨑修平(76分 森田)
(ベンチメンバー:GK31馬渡洋樹。DF3谷口栄斗。MF7森田晃樹、8齋藤功佑、17稲見哲行、22翁長聖。FW9染野唯月、25熊取谷一星、27白井亮丞)
監督 城福浩
■攻守に見どころたっぷり
今日は見どころてんこ盛り、印象的なシーンやポイントだらけの試合である。今年2回目のデンカビッグスワンスタジアム。まだ、前半の途中だというのに、僕は早くもレポートの構成や試合後の取材の立ち回りを考え始めていた。
ゲームは早い時間に動いた。7分、突破を図る谷口海斗を深澤大輝が止める。ルーズボールの争いから、平川怜が顔を上げて即、縦に蹴った。裏に抜けた木村勇大はボールコントロールがややもたついたが、反転しながら岡本將成を振り切り、右足でシュートを叩き込む。
「勇大は常に裏を狙ってくれているので、いいボールを出せた」(平川)
「あいつが前を向いたときに目が合い、走ったらいいボールがきましたね。思ったところに止められず、やばっと思いましたが、いい形に持ち直せた。最初はファーに巻こうと考えたんですが、キックフェイントを入れたら相手(岡本)がすべってくれたのでニア下あたりへ」(木村)
11分、深澤のロングパスを木村が頭で落とし、山見大登、食野壮磨、川﨑修平とつないで左サイドに攻撃を展開。新井悠太のグラウンダーのクロスに対し、食野はインサイドを丁寧に合わせたが、シュートは右に逸れる。
東京ヴェルディは立ち上がりから攻撃姿勢を全開にした。前から強いプレスをかけ、アルビレックス新潟のパスコースを消してハメにいく。先陣を切ってボールを追いまくったのが山見だった。
「試合の入りから相手のいやな場面をつくっていこうとみんなで話していて、それをやれたから圧倒することができた。攻撃の狙いとしては、相手のサイドバックが高い位置を取るため、ボールを奪ってからのショートカウンターでセンターバックとの間のスペースを使うこと。後ろからボールをつなぎつつ、前線は勇大のところで有利な形をつくれると思ったので、セカンドの拾い合いで勝っていこうと」(山見)
局面のディフェンスも強度が高く、非常に引き締まっていた。
21分、川﨑が太田修介にガチャンと当たってボールをもぎ取る。
24分、新潟のクロアボールに反応した小見洋太が最終ラインの裏を取って独走しかけるが、深澤が食い下がり、長沢祐弥のタイミングを見計らった飛び出しでシュートを阻む。
ルヴァンカップでゴールを守り続けている長沢は、安定したハイボールの処理、シュートストップに加え、攻撃の起点となる鮮やかなフィードも見せている。
25分以降、東京Vは新潟に波状攻撃を仕掛け、リスタートのチャンスを立て続けに獲得。ここでリードを広げずしていつ広げるのか。新潟の戦意をくじく追加点が必要だった。
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