「チャンピオン・カーニバル2026」5月5日(火・祝)後楽園大会詳報&試合後コメント
4・12後楽園大会で開幕した『チャンピオン・カーニバル2026』もいよいよ最終公式戦を迎え、今大会で優勝決定トーナメント進出の4選手(各ブロック1・2位)が決まった。
<第0試合>タッグマッチ 15分1本勝負鈴木秀樹 ×小藤将太 vs 斉藤レイ 〇セニョール斉藤
ともに対戦相手の負傷欠場により最終公式戦が不戦勝となった鈴木秀樹、斉藤レイが本戦開始前の第0試合に登場。秀樹(勝ち点9)、レイ(勝ち点8)ともにほかの選手の結果次第ではあるが、優勝決定トーナメント進出の可能性を残している。
先発は秀樹とレイ。ロックアップからレイが詰めるが、クリーンブレーク。秀樹はショルダータックルで何度も体をぶつけていくが、レイは倒れず。レイがカウンターのショルダータックルで秀樹を倒し、串刺し攻撃を狙う。しかし、秀樹は突進を迎撃して、ぶら下がり式の首4の字固め。そして、小藤につないでミサイルキックを呼び込む。小藤の卍固めをしのいだレイは逆水平チョップから、セニョールにタッチ。セニョールが狡猾な攻めも交えて、小藤を痛めつける。防戦の小藤はレイにドロップキックを連発。めげずに10発以上打ち込むも、レイをダウンさせことはできない。小藤はセニョールにショットガン・ドロップキックを決めて、ようやく秀樹にタッチ。秀樹はセニョールをコブラツイストで捕獲。レイにカットされると、すぐに小藤にタッチ。小藤とのトレイン攻撃から、ダイビング・フォアアームを呼び込む。小藤はセニョールを追い込んだが、相手のロープを掴んでの強引な押さえ込みで逆転の3カウントを奪われた。
<第1試合前>
第1試合開始前に右目負傷で欠場中の斉藤ジュンが登場。6・6角田大会に向けて準備万端であることをアピールし、復帰が近いことをうかがわせた。
<ジュンのマイク>
ジュン「みんな今日は来てくれてありがとうな! 見ての通り、俺は元気だ。ここで一つ、オマエらに言いたいことがある。もしかしたら不安になってるヤツもいるかもしれないが、6月6日、角田大会。この俺、斉藤ジュンは大暴れする準備はできている! だから安心しろ。本当は今日もう闘いたいぐらいだが…闘うか!? と言いたいところだが、今日俺は解説をしないといけないから、今日は静かにしていよう。いよいよチャンピオン・カーニバルの最終(公式)戦だ。みんな全日本プロレスで思いっきり楽しんでくれ、DOOM!」
<第1試合>チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負×羆嵐【3勝4敗=6点】 vs 〇タロース【4勝3敗=8点】
勝ち点6同士の最終公式戦。優勝決定トーナメント進出条件のブロック2位までに入るには、ともに勝利が絶対条件となる。羆嵐はGAORA TVチャンピオンシップ王者、タロースは世界タッグ王者と、ともにタイトルホルダーとしてより以上に負けられない初シングルとなる。
ロックアップから押し込んだタロースがクリーンブレークし、お株を奪う「ハァァー!」の雄叫び。羆嵐はショルダータックルで突進し、ボディースラムを狙うが、持ち上げることはできず。コーナーからのダイブもキャッチされ、タロースのブレーンチョップを食らう。それでもタロースをうまく場外に落とし、エプロンを走ってのクロスボディーを狙うも、これもキャッチされて鉄柱に叩きつけられる。タロースは羆嵐を鉄柵に振り、エプロンマットにバックドロップの要領で叩きつける。リングに戻ってもタロースが攻勢に出る。それでも羆嵐は隙をついてタロースの背後に回り、バックドロップを見舞い、さらにセントーンを投下する。串刺しラリアット、セカンドコーナーからのダイビング・セントーンもカウント2。タロースは羆嵐を担ぎ上げて無造作に叩きつけてセントーンを放つも、かわされてしまう。チャンスと見た羆嵐がタロースの足にマッケンローを連発してヒザを突かせ、続けてスライディング・ラリアット。アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げてバックフリップで叩きつけると、満を持してコーナー最上段からのダイビング・セントーンを放つも、タロースにかわされてしまう。タロースは豪快なビッグブーツで羆嵐の動きを止めると、最後はチョークスラムで高々と叩きつけて3カウント。勝ち点8として、優勝決定トーナメント進出に望みをつないだ。一方の羆嵐は3勝4敗と無念の負け越しでリーグ戦を終えた。
<タロースのコメント>
タロース「さあ、思う存分叫んでくれよ、ベイビー。1位の発表の時間だ。ジャック・タロースとタイタンズ・オブ・カラミティがチャンピオンズ・カーニバルのトロフィーを持ち帰る。今夜、それを証明してみせる」
<羆嵐のコメント>
羆嵐「ダメか。まだ勝てないか。クソ。俺もうダメか、上がれないか、終わりか? ヤバい。すべてを尽くしました。けど、アイツの方が一枚上手だった、それだけのことです。クソ…。いやぁ、勝ちたかったな。やっぱ難しいですね、真っ向勝負で大きい外国人を倒すのは。難しいけどおもしろい。俺は絶対、この闘い方から逃げない。タロースもオデッセイもな、ザイオンもそうか。日本人のパワーファイターの凄さを見せてやるからな。今日は俺の負けだ。クソ!」
<第2試合>チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負〇潮﨑豪【4勝3敗=8点】 vs ×オデッセイ【3勝4敗=6点】
勝ち点6同士のHAVOC同門対決(初シングル)。優勝決定トーナメント進出条件のブロック2位までに入るには、ともに勝利が絶対条件となる。
がっちりと握手を交わして、開始のゴング。潮﨑が逆水平チョップを叩き込むも、オデッセイはビクともしない。オデッセイは潮﨑をコーナーに振って突進。潮﨑は突進をかわすと、コーナーに詰めて逆水平チョップ連発。そしてブレーンバスターの体勢に入るも、持ち上げることはできず。オデッセイは潮﨑をコーナーに叩きつけ、串刺しボディーアタックの追撃。さらに背中を踏みつけて、全体重を浴びせていく。場外に出た潮﨑を追いかけて、エプロンの角に腰を打ちつけていく。リングに戻っても、オデッセイが攻勢。ランニング・ボディープレスも食らうなど追い込まれた潮﨑は、オデッセイの突進をかわして、フライング・ショルダーアタック。倒れないオデッセイに4連発で叩き込み、ボディースラムを狙う。しかし巨体に押し潰されて、大きなダメージを負う。勝負を決めにいったオデッセイがセカンドコーナーからのダイビング・ボディープレスを放つが、かわされてしまう。潮﨑が右腕を何発も叩き込み、オデッセイのクロスボディーをかわして、カウンターで見舞った豪腕ラリアットからガッチリと押さえ込んで3カウント奪取。試合後、2人は抱擁を交わし、オデッセイは潮﨑の手を上げて勝利を称えた。
潮﨑は苦しみながらも勝ち点8に伸ばして、優勝決定トーナメント進出に望みをつないだ。一方のオデッセイは勝ち点6止まりでブロック敗退となった。
<潮﨑のコメント>
潮﨑「負けられないよね。同じHAVOCとして負けられない。でもそれも、負けられない状況に、気持ちにさせてくれたオデッセイに感謝だよ。あの巨体、手も回らない、持ち上げることもできない、あの巨体のオデッセイ、楽しいよ。いまので何点? 8? このあとチャンピオン・カーニバルあるからさ、どうなるか分からないけど、これでなんとか踏ん張り切ることができるよね。本気でHAVOC、オデッセイとの闘いができた」
<オデッセイのコメント>
オデッセイ「人生でこんな負け方はしたことがないと思う。でも、シオザキのような素晴らしい才能の持ち主と闘うことができた。あの伝説の選手に負けたのなら本望だ。頼もしい俺の相棒だよ。というわけで、初めてのチャンピオン・カーニバルが終わってしまった。でも、記者会見でも言ったように、HAVOCがチャンピオン・カーニバルで優勝する。約束するよ。俺たちは、俺たちは、HAVOC!」
<第3試合>チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負×宮原健斗【3勝3敗1分=7点】 vs 〇真霜拳號【4勝3敗=8点】
勝ち点7の宮原健斗は勝利すればAブロック1位突破決定。一方の勝ち点6の真霜拳號は勝利して、優勝決定トーナメント進出への望みをつなぎたい。シングルは昨年8月の王道トーナメント1回戦以来6度目(過去の戦績は宮原の4勝1分け)。
両選手の入場前にAブロックの星取り状況をリングアナウンサーが説明。宮原が勝利した場合は1位通過となり、2位は斉藤レイ。真霜が勝利した場合はレイ、潮﨑、タロースの4選手が勝ち点8で並び、本日のメイン後にトーナメント出場者決定戦を実施。その後も引き分け、無効試合などあらゆるパターンの得点状況を説明した上で、試合に入った。
ロープに詰めた宮原がクリーンブレーク。真霜が腕を取り、ヘッドロックで捕獲してジワジワと攻める。宮原がカウンターのフロントキック。真霜はリングを滑り降りて宮原の足を取って、場外戦に引きずり込む。しかし、宮原は真霜を鉄柵に叩きつけて反撃を許さない。宮原は「ゴツン!」と衝撃音が響き渡るヘッドバットを放っていく。なおも宮原はエプロンでパイルドライバーを狙う。真霜はどうにかリバースすると、エプロンで宮原の右腕を取って、鉄柱に叩きつける。リングに戻っても真霜が攻勢に出て、グラウンドでアームロックで捕獲する。腕ひしぎ十字固めの体勢に移行したところで、宮原がロープエスケープ。真霜は徹底した右腕攻めを展開して、宮原を追い込んでいく。防戦の宮原はヒザへのドロップキックから反撃に転じるが、ノーザンライト・スープレックス狙いは右腕を蹴り上げられて阻止される。エルボーの応酬から、宮原がフロントキックをぶち込む。
真霜は宮原の隙を突いて右腕を取り、アームブリーカー。宮原も右腕の痛みに耐えて、ブレーンバスターを返していく。ロープ際の真霜にブラックアウト、立ち上がった相手にもう一発ぶち込んでカバーに入る。しかし、真霜は下から右腕を取り、腕固めで締め上げる。そこからさらに無道に移行するが、宮原はどうにかロープエスケープ。真霜がブレーンバスターの体勢も、宮原が切り返してスタンド式ブラックアウト。そして、シャットダウン・スープレックスを狙うが、真霜は脱出。真霜は宮原の側頭部に蹴り、宮原もブラックアウトを返して、再びシャットダウン・スープレックスの体勢。真霜は再び脱出すると、回転十字架固めでグラウンドに引きずり込んで、こん身の無道で宮原からギブアップ勝ちを挙げた。
この結果により、真霜、レイ、潮﨑、タロースの4選手が勝ち点8で並び、メイン後にトーナメント出場者決定戦をおこなうことが決定。三冠ヘビー級王者の宮原は勝ち点7で、ブロック敗退となった。
<真霜のコメント>
真霜「よし、勝ったぞ! やっぱりな、さすがだよ、宮原健斗。難しい相手だった。でもな、攻略してやったぜ、あの難攻不落の三冠ヘビー級王者、宮原健斗。見たか、この野郎。結果が、なんでアイツ倒していけねえんだよ! クソ。もう1試合だぁ? キツいな。でもよ、あと1試合、どうやって決めるのか知らねえけど、もう1試合やってやる。俺がこのAブロック一番小さい俺が、ヤツら全員倒してよ、俺がトップに立ってよ、決勝トーナメント行って優勝するのは、俺だよ」
<宮原のコメント>
宮原「アァ、イテェ…クソ。なんで、なにがどうなった!? なにがどうなった!? あぁ、痛い! 終わったのか? 終わったのか、おい。俺のチャンピオン・カーニバル、終わったのか? クソ!」
<第4試合>世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 10人タッグマッチ 20分1本勝負〇立花誠吾 MUSASHI 吉岡世起 青木優也 小河彪 vs ×田村男児 芦野祥太郎 大森北斗 青柳亮生 井上凌
6・18後楽園での世界ジュニアヘビー級選手権に向けての立花誠吾と田村男児の前哨戦。今シリーズを通して2人は対峙し、今大会に至るまで毎試合、王者と挑戦者の間で勝負がついており、今シリーズに限ると立花の5勝3敗となっている。
情熱ほとばしる青木が先発を買って出て、北斗と対峙。その後、亮生とMUSASHIがスピーディーな攻防を見せて、MUSASHIから吉岡にスイッチ。吉岡が得意の打撃で亮生を攻め立てる。亮生もハンドスプリング式レッグラリアットも返して、井上にタッチ。井上が吉岡に鋭い蹴り、串刺しの低空ドロップキックと畳みかける。吉岡は芦野にシザーズキックを見舞って、小河につなぐ。小河は芦野を攻め立て、なぜか攻撃に関係なくバック宙を放つなど勢いで突っ走る。芦野は小河のバックに回り、ハイアングルの投げっぱなしジャーマン。その後、立花と田村の攻防。立花がマンハッタンドロップからフロントキック。立花組が田村にトレイン攻撃。しかし、立花の一撃はかわさて、逆に田村組のトレイン攻撃のエジキとなる。そして、北斗が亮生&井上とともに北斗軍スペシャルを狙い、まさかの成功。両チームの選手が入り乱れ、亮生、MUSASHIが場外弾を放って沸かせる。リング上は立花と田村が1対1。田村が立花の胸板にフォアアームを連発。立花もエルボーを返すが、田村はカウンターのラリアットで相手をなぎ倒し、パワーボムの体勢。これは切り返されるも、田村が丸め込みで3カウントを狙う。立花はラ・マヒストラルをカウント2で返すと、四つん這いの田村の後頭部に素早くヤンキーハンマーを振り下ろして、3カウントを奪った。
<立花組のコメント>
立花「(小河に向かって)どうだった? 初の後楽園ホールだろ、リーゼント」
小河「いや、緊張しました」
立花「カメラ向いて喋れ」
小河「緊張しましたけど、メチャクチャ楽しかったし、痛かったです。ありがとうございます」
立花「なにが痛かったんだ?」
小河「いや、全部ですよ」
立花「そうか」
小河「プロレスですから」
立花「あんまりナメんなよ、痛いに決まってんだろ!」
小河「すみません」
立花「もう、それだけか?」
小河「この期間、全日本プロレスへの参戦、ありがとうございました。いま休まれている選手の人たちとも闘いたいので、また戻ってきたらぜひボクと闘ってください。行ってきます!」
立花「よし。世界ジュニアの前哨戦11回目にして初の勝ち越しだよ、この野郎、あ~ん? でも、正直ちょっと昨日とか家で、3日が宇都宮の試合で、昨日がサムライTVまでいろいろあったけど。家で休んでたけど、前哨戦って一体なにを見たいんだろうって。前哨戦って一体なんのためなんだろうって、ちょっと一人になったら考えちゃって。気づいたら2時間ぐらい一人で考えちゃった。答えは出ません! 前哨戦をこうタイトルマッチへの機運を高める。ただ、それが10何回、あとたぶん5回ぐらいだったら全部16回、15回ぐらいある。これが気運が高まって、落ちるのかどうか。その高まったまま、より高めていけるのか。それは俺と男児によるからな。確実に俺と男児のせい。このタイトルマッチがツマらなくなったり、このタイトルマッチへの期待感が薄れたら俺の、チャンピオンの俺のせいだ。男児のせいではないな。だから残りの前哨戦、もっともっと男児と熱いことして、いろんなヤツの注目を浴びるためにもっともっと頭使うぞ、この野郎、あ~ん? あと最近、この間の宇都宮で木村伸彦がケガしてしまったから。全日本でいまいっぱい試合に出しても出れないヤツもいるわけで、ケガとかなんやかんやで。そいつらの分とかは関係ないけど、思いっきりやろう」
小河「はい、ありがとうございました!」
立花「できることは全力でやろうぜ、この野郎、あ~ん?」
小河「行ってきます!」
<田村組のコメント>
亮生「おい、意味わかんねえなやっぱ、10人タッグ、リーゼント。アイツが一番目立つ、リーゼント。俺のこの派手髪より目立ってるんじゃねえよ。いつかやってやるぞ」
田村「ちくしょう。11回目だ、11回目、11回目の前哨戦。何回あんだ、あとは? もう分かんないんだよ。敵も味方もなにもかもがな。このままおかしくなっていっちゃうぞ。俺はまだ分かんない、今日やって。いや、やっぱり分かったこと。分かったことが……やっぱまだ分かんない。まだやるよ」
吉岡「今日は言葉通じんの?」
MUSASHI「言葉? なに言葉通じないって?」
吉岡「たまに言葉通じないときあるけど」
MUSASHI「やっぱこのチャンピオン・カーニバル、普段組まない人たちと組む機会も多かったんですけど、やっぱりせーちゃんいると違うわ」
吉岡「今日は喋れてるね。この前さ、むーちゃんせーちゃん、なんか新しく変えていこうみたいなこと言ってたよね? あの答えって、教えてよ」
MUSASHI「じゃあ逆に聞くよ。むーちゃんせーちゃん、どうよ? どうよ?」
吉岡「漠然としすぎじゃない?」
MUSASHI「むーちゃんせーちゃんだよ、俺たちは。ただ、むーちゃんせーちゃんでいいのかっていうところだよ」
吉岡「…ちょっとなに言ってるか分かんないんで」
MUSASHI「ただ、俺たちはむーちゃんせーちゃん」
吉岡「次までにちゃんと答え用意して」
MUSASHI「俺たちはむーちゃんせーちゃんであって、むーちゃんせーちゃんじゃないんだ」
吉岡「え?」
青木「全日本プロレス、たぶん初めての後楽園ホール。メチャクチャ凄い熱気で、メチャクチャ刺激もらいましたよ。これからもね、この熱気、この刺激を糧にね、ボクもどんどんどんどんツメ跡をここで残していきたいと思います。皆さん、辛抱せいよ」
<第5試合>チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負×青栁優馬【3勝3敗1分=7点】 vs 〇ザイオン【2勝3敗1不戦勝1両リン=6点】
勝ち点7の青柳優馬は引き分け以上で優勝決定トーナメント進出に望みをつなぐ。対するザイオンはすでにブロック敗退が決まっているものの、最終公式戦で意地の勝利を挙げたいところ。両者は初シングル。
序盤、優馬のドロップキックを受け止めたザイオンはショルダータックルを返し、コーナーに詰めてストンピング連発。さらに、ナックルも連発し、軽々と優馬を放り投げる。優馬は勢いをつけてフライング・エルボーで反撃態勢。串刺しエルボーアタック、コーナーから反転してのクロスボディーアタックを2連発。フロント・ネックロックで締め上げるが、ザイオンがロープエスケープ。優馬がコーナーに上ると、ザイオンがデッドリードライブで放り投げる。ザイオンはカウンターのスパインバスターからコーナーに上る。しかし、優馬はドロップキックでザイオンを場外に叩き出し、プランチャ。しかし、ザイオンはそれをキャッチすると、場外マット上でデスバレーボムを放つ。優馬は場外カウント9でリングに戻る。ザイオンは串刺しバックエルボー、スピアと畳みかける。優馬はザイオンの突進を迎撃し、ミサイルキック。しかし、突進したところを担ぎ上げられサイドバスターを食らい、フットスタンプも投下される。ザイオンはコーナーに上るとダイブも、優馬がドロップキックで迎撃。優馬は丸め込み連発、トルネードDDTからジャーマン・スープレックス・ホールドもカウント2。ロックスターバスター狙いはザイオンが踏ん張る。ザイオンは突進してきた優馬にカウンターでラリアット、スピア。最後はバックドロップの体勢から相手を半回転させて決める変型スタナー(The Rundown)で3カウントを奪った。
ザイオンは勝ち点6で全日程終了。優馬は勝ち点7止まりで、ブロック敗退となった。
<ザイオンのコメント>
ザイオン「決して楽な闘いではなかった。青柳優馬が伝説と呼ばれるのには理由がある。リングに上がったとき、これはとんでもない闘いになるだろうと思った。ただの試合ではない、血みどろの闘いになるだろうと。今日の試合はキャリアの中でも好きな試合の一つになった。全日本、よく覚えておけ。俺はリングに、ただ自分を捧げるだけではない。すべてを捧げるんだ」
<優馬のコメント>
優馬「ザイオン相手に勝てるわけねえよ。まあでも本当になんと言いますか、今シリーズ、本来であれば出ることがなかったボクですが、運というか、ちょっとスピリチュアルな話になっちゃうんですけど、ちょっと運が回ってきたのかななんて思いましたし、こんなボクを応援してくれた皆さまに感謝申し上げたい。そしてこんなボクに全力で闘ってくれたBブロックの選手の皆さんに感謝申し上げたい。ありがとうございました。来年は最初からエントリーさせてもらえるように、私生活から気をつけて精進して参りたいと思います。最後にザイオンが相手で良かったです。ありがとうございました。でもやっぱり、ザイオンが最後っていうのは、あまりにもヒドすぎる」
<第6試合>チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負〇本田竜輝【3勝3敗1不戦勝=8点】 vs ×関本大介【3勝3敗1不戦勝=8点】
勝ち点8の関本大介は勝利すれば優勝決定トーナメント進出が決定。勝ち点6の本田竜輝は勝利して勝ち点2を上積みすれば、優勝決定トーナメント進出に望みをつなぐ。両者は初シングル。
ゴングと同時に猛烈なショルダータックル合戦。場外戦で攻勢に出た本田はリングに戻っても主導権を握る。関本は本田の足を取って巧みにグラウンドに引きずり込むと、逆片エビ固めからSTFで締め上げる。関本が攻め立てる中、本田は相手の逆水平チョップを受け止め、エルボーを返す。そして、カウンターのスピアで形勢逆転すると、串刺しラリアット。ブレーンバスターで叩きつけ、再度のスピアを狙うも、関本がガッチリと受け止める。関本が串刺しスピアからブレーンバスター、セントーンと畳みかける。ランニング・ボディープレスからキャメルクラッチにつないで、ギブアップを迫る。本田がロープエスケープ。ラリアットの相打ち、投げっぱなしジャーマンを放ち合う。意地の張り合いを見せる中、本田がカウンターのラリアット。カウント1で返した関本がラリアットを放つと、今度は本田がカウント1で返す。なおも互いにラリアットを叩き込み合って、両者ダウン。エルボーの応酬から関本がショートレンジ・ラリアット。続けてのダイビング・ボディープレスをカウント2で返されて、関本は驚きの表情。粘りを見せる本田はショートレンジ・ラリアットから走り込んでのラリアット。最後はファイナルベントで叩きつけて、3カウント奪取。ともに勝ち点8で優勝決定トーナメント進出に望みをつないだ。一方、勝ち点9の鈴木秀樹は優勝決定トーナメント進出が決まった。
<本田のコメント>
本田「関本大介に勝ったぞ! これでどうなんだよ? 不戦勝含めて4勝3敗か。今年のチャンピオン・カーニバル、もう厳しいのかもしれねえけど、(決勝)当日までなにがあるかわかんねえからな! 俺は次の大田区も見すえてるぜ。ああ、クソ!」
<関本のコメント>
関本「こんな、こんな完膚なきまでにやられたのは、いつぶりだ? つえぇな、本田竜輝。だけど俺はまだ死んでない。明日から、いや次の瞬間からもう一度練習して、強くなって。クソ! ありがとうございました」
<第7試合>チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負×綾部蓮【4勝3敗=8点】 vs 〇菊田円【3勝2敗1不戦勝1両リン=8点】
メインはBブロック最終公式戦の綾部蓮と菊田円の激突。勝ち点8の綾部は勝利すれば優勝決定トーナメント進出が決定。勝ち点6の菊田は優勝決定トーナメント進出には勝利が絶対条件となる。シングルは昨年5月のチャンピオン・カーニバル公式戦以来2度目で、前回は綾部が勝利している。
ロックアップから綾部がロープに詰めて、離れ際に菊田の頭をなで回すように挑発。菊田は綾部のバックに回って、ヒザ裏にエルボーを叩き込んで体勢を崩すと、お返しで頭をなで回して挑発。綾部の髪の毛を掴んで強引に引き倒した菊田は、なおも挑発的な動きを見せる。ショルダータックル合戦は綾部が制して、場外に出た菊田を追う。場外戦で綾部が強烈なエルボー、ボディースラム、鉄柵にも叩きつけて、余裕のポーズを見せる。菊田は場外カウント9でリングに戻る。菊田は腰を押さえて動きが止まる。綾部はそれを見てボディースラムで叩きつけ、逆エビ固めで締め上げる。防戦の菊田は綾部の突進を迎撃し、場外に叩き出すと、エプロンを走ってのジャンピング・ヒップアタックを見舞う。さらにフェンス際の綾部にヒッププレスを放ち、リングに戻っても逆水平チョップを中心に攻勢に出る。
綾部もエルボーを返し、串刺しビッグブーツ。菊田もすぐにチョップを返し、ジャンピング・ヒップアタックを放つが、綾部もカウンターのドロップキック。菊田がラリアットを返して両者ダウン。ともに立ち上がると、エルボーの応酬。菊田はツバを吐きかけると、フロント・ネックロックでとらえて振り回そうとするも、腰のダメージから崩れ落ちてしまう。綾部はすかさず逆エビ固めを決める。菊田がロープエスケープ。再度、綾部が逆エビを狙うと、菊田が下から丸め込む。菊田のジャンピング・ヒップアタックをキャッチした綾部が無造作にマットに叩きつける。フルネルソンバスターからデスルーレットを狙うが、着地した菊田が長座の相手にヒップアタックを見舞う。菊田が正調ラリアットを決め、ローリング・ラリアットを狙うが、綾部はそれをキャッチするとフルネルソン・スープレックスもカウント2。再びデスルーレットを狙うが、菊田が切り返してブレーンバスター。綾部のショットガン・ドロップキックを食らった菊田が、すぐにジャンピング・ヒップアタックを返して、ローリング・ラリアットもカウント2。ならばともう一発、ローリング・ラリアットを叩き込んで綾部を退けた。
この結果によりBブロック1位は勝ち点9の鈴木秀樹、2位は勝ち点8で綾部、本田、関本、菊田が並んだが、直接対決で3選手に勝利している菊田が通過を決めた。
<菊田のコメント>
菊田「おい、全日本プロレスよ、こんなもんだったか、オマエら? 綾部蓮、こんなもんだったのか? あんなにデカい身長してて、その程度か? なに一つオマエから感じるものがなかったよ。綾部蓮、オマエとはもう二度とリング上で闘うことはないだろう。だがな、この俺は、ドリームゲートチャンピオンの菊田円は決勝トーナメントに上がったんだ。チャンピオン・カーニバル参戦するにあたって、ひと言だけ俺言ったよな? 全日本プロレスを潰すと。おい、有言実行するぞ。思いっきり潰してやるよ」
<綾部のコメント>
綾部「クソ…。ドリームゲートチャンピオン、強かった、それだけだ。完敗だ。チャンピオン・カーニバル2026、終了」
<メイン後>
メイン後、勝ち点8で4選手が並んだAブロックの優勝決定トーナメント進出者を決めるためのトーナメント出場者決定戦の組み合わせ抽選をリング上で実施。抽選の結果、1位決定戦は潮﨑vsタロース、2位決定戦はレイvs真霜となり、10分ほどの休憩を挟んだのち、2試合がおこなわれた。
<第8試合>Aブロック優勝者決定トーナメント出場者決定戦 時間無制限1本勝負①〇斉藤レイ vs ×真霜拳號
Aブロック優勝決定トーナメント出場者決定戦の1試合目は2位通過を懸けたレイと真霜の対戦。
レイがゴングと同時に突進し、真霜をコーナーに詰めてチョップを連発。真霜は突進してきたレイをカニ挟みで倒して押さえ込みもカウント2。レイは相手の手首を掴んで、逆水平チョップ。真霜もエルボーを返すが、レイがチョップで黙らせる。真霜は突進をかわし、レイに蹴りを叩き込んで体勢を崩す。しかし、バズソーキックはレイがキャッチし、BBQボムもカウント2。倒れ込む真霜にレイが近づくと、真霜が下から丸め込んで、さらに腕ひしぎ十字固めの体勢。レイは上体を起こして上から張り手を見舞って脱出。強烈な頭突きをぶち込むと、どっしりと腰を落とした逆エビ固めで締め上げてギブアップ勝ち。レイがAブロック2位通過を決め、5・17大田区のトーナメント準決勝でBブロック1位の鈴木秀樹と対戦することが決まった。
<レイのコメント>
レイ「勝ったぜ! これで最後に望みをつないだ。だがな、次の相手は去年といっしょじゃねえか。(ここで秀樹が来てノド元を掴まれ、振り払うように)鈴木秀樹! 去年といっしょだ、ぶっ倒してやるぜ!(秀樹から差し出された握手には応じず、突き飛ばして引き揚げる)」
<秀樹&真霜のコメント>
秀樹「大会前に宮原健斗と闘いたいって言ったんですよ。ここまで来たら勝てばいいじゃないですか」
真霜「だからって宮原に負けるわけにはいかないし」
秀樹「負けていいんですよ」
真霜「さっきのレイにも負けるわけにもいかないし」
秀樹「いや、そこは勝っていいんですよ。ここまで来たら勝てばいいじゃないですか」
真霜「勝ちたかった、勝ちたかった…」
秀樹「負けるんだったら、最初のところで負ければいいわけですよ」
真霜「ちょっと頑張りすぎたかな」
秀樹「反省してください」
真霜「反省します」
秀樹「逆! 宮原健斗に負けて…負けたらそこで終わりですけどね。余計なことした。余計なことしない!(引き揚げる)」
真霜「あんなこと言ってますけどね、俺は決勝に残りたかったんだ。でもやっぱさ、宮原戦のダメージって、回復しなかったな。でもそれ以上にレイのパワーが凄かったわ。あの頭突きと逆エビか。あれは返せないわ。もうちょっと体力つけます! あぁ、クソ!」
<第9試合>Aブロック優勝者決定トーナメント出場者決定戦 時間無制限1本勝負②〇潮﨑豪 vs ×タロース
Aブロック優勝決定トーナメント出場者決定戦の2試合目は1位通過を懸けた潮﨑とタロースの対戦。
開始直後、タロースがショルダータックルを放ち、場外に出た潮﨑を追いかけて痛めつける。リングに戻ってもタロースが、潮﨑のワキ腹に狙いを定めて攻撃を仕掛ける。防戦の潮﨑はタロースの突進を迎撃して、バックドロップの体勢。これは踏ん張られるも、タロースをうまく場外に落としてプランチャを放つ。しかし、タロースは潮﨑をキャッチすると、リフトアップしてリング内に投げ入れるという驚がくのパワーを誇示。タロースは潮﨑をコーナーに乗せて、ネックハンギングの体勢。しかし、潮﨑はそれを切り返すと、コーナーに詰めて逆水平チョップを連発。タロースも体勢を入れ替えて串刺しボディープレス、フロントキック。チョークスラム狙いは潮﨑が阻止して、ヒザにトラースキックを見舞って相手の体勢を崩す。潮﨑はラリアットを放ち、仁王立ちのタロースをとらえるとブレーンバスターで投げることに成功。そして、飛び上がるように豪腕ラリアットを叩き込んでタロースをねじ伏せた。
潮﨑がAブロック1位通過を決めると、5・17大田区のトーナメント準決勝で対戦するBブロック2位の菊田が登場して対峙。菊田が掲げたドリームゲートのベルトを下げさせた潮﨑は、相手の胸を叩いて一戦への機運を高めた。
その後、マイクを手にした潮﨑は、自身もワキ腹の負傷を抱えていることを踏まえて、「俺が背負わなくて誰が背負うんだよ」と無念の途中棄権となった選手たちの思いも背負うという悲壮なる覚悟を示す。その上で「全日本プロレスが最高、それ以上の全日本プロレスが最強だ!」と叫び、観客とともに「全日本プロレス?」「最強!」のコール&レスポンスを展開する“最高締め”ならぬ“最強締め”で、悲願のカーニバル初制覇に向けて一歩前進した。
<試合後の潮﨑のマイク>
潮﨑「(「シオザキ」コールの中)苦しいな。勝ったよ。みんなこれが全日本プロレス、チャンピオン・カーニバルだよな? そう、チャンピオン・カーニバル、苦しいこの闘い、苦しいこのシリーズ。このシリーズを乗り越えて、一番つえぇヤツを決めるんだよ。こんなケガなんかに負けてらんないよ! そう、このチャンピオン・カーニバル、ケガで途中で欠場決まった選手もいるからね。その分、俺が背負わなくて誰が背負うんだよ。全日本プロレスが最高、それ以上の全日本プロレスが最強だ! これも皆さんの応援のおかげ。全日本プロレス最強のままで、最強になれるのはもっともっとこれからだ。みんなにもっと全日本プロレス最強というところを証明してもらいたい。その準備はできてますか? 全日本プロレス?(「最強」に交じって「最高」も聞こえる)ちょっと待って、最高って聞こえるな。全日本プロレス?(「最強!」の声)。まだもっと足りない、足りない。全日本プロレス?(「最強!」の声)。まだまだまだ、Make some noise! 全日本プロレス?(さらに大きな「最強!」の声)。ありがとう!」
<潮﨑のコメント>
潮﨑「オデッセイ、そしてタロース。あの2人を乗り越えて、やっと、やっとつかんだよ。これで優勝でいいんじゃないの? それぐらいだよ、もう。チャンピオン・カーニバル、こんなに強かった、こんなにキツい闘いだった。凄いな、全日本プロレス。凄いよ。チャンピオン・カーニバルの名に相応しい闘い、そしてそれを勝ち残って決勝、そして優勝。俺が優勝、この手につかんでやるよ。よし、ここまで来たらもう負けられないね。次の大田区、楽しみに、俺が楽しみにしてるよ」
<タロースのコメント>
タロース「今日の負けは気にしない。この借りを返すときが来たら、それを楽しむとするよ。なぜなら、オマエに負けるのは今日が最後だからな」