女子プロゴルファーの賞金の使い道 小祝さくらは「年間100万円以上かける」
◇国内女子◇ニチレイレディス 事前(19日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6594yd(パー72)
梅雨入りしたとは思えない日差しが照りつけるゴルフ場で、小祝さくらがやけに白い。ほとんど日陰のない環境でプレーしているのに、いったいなぜ? ああ、雪の降る北海道で育ったから…ということで妙に納得しようとしていると、本人から意外な返事があった。
「賞金は何に使うの? ってよく聞かれるんですけど、ほぼほぼ、肌とかにかけてます」
月イチで通うエステをはじめ、レーザー治療、朝晩ごとに9粒ずつ摂取するサプリメント…と挙げだすとキリがない。化粧水はこだわりの一つを使うのではなく、週替わりでさまざまなものを使う。日焼け止めやファンデーションは自分に合うものが見つかるまでトライ&エラーを繰り返すから、家にはほぼ新品がたまる一方だ。「買い物は服くらいで、ほとんどは美容に。たぶん、年間で100万円以上かけます」と意外な使い道を明かした。
日焼け対策には富士フイルムのUV下地「ASTALIFT(アスタリフト)」に絶大な信頼を置く。「高校生からずっと、お気に入り。汗や皮脂に強いし、一番焼けない気がして使ってます」と真夏のゴルフ場で美白を保つうえで欠かせない。
こんなにこだわりがあると、製品のプロデュースに手を出す日も近いのでは?「いやあ、自分ではたぶん出さないですね(笑)」 と今のところ興味はないらしい。
話をゴルフに戻そう。今季は2度の2位を含む7度のトップ10入りをしながら、昨年6月「アース・モンダミンカップ」以来の国内12勝目に届いていない。原因はパッティングと言い、「かなりひどい。良いときもあるけど、入らないときはとことん。波が激しいというか…」と話す。全体1位のパーオン率76%で作ったチャンスを生かし切れていない。しかし、「ダメと思い過ぎるのも良くない。開き直って、どうしようかと考えながら」と清々しく考える。
暑さは苦手とする一方、これまでの11勝のうち6勝を6月から9月の夏場に挙げてきた。「暑いのは好きじゃないけど、比較的、夏は成績が良いイメージはある」。雪国育ちが今年も夏にエンジンをかける。(千葉市若葉区/合田拓斗)