ドイツ金融当局、不正取引の検知にAI活用 摘発の可能性高まる
6月2日、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のマーク・ブランソン長官は、市場の不正行為や疑わしい取引の検知に人工知能(AI)を活用していると表明、摘発される可能性が高まっていると警告した。写真は、BaFinの建物。2019年4月、ボンで撮影(ロイター/Wolfgang Rattay)
[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のマーク・ブランソン長官は2日、市場の不正行為や疑わしい取引の検知に人工知能(AI)を活用していると表明、摘発される可能性が高まっていると警告した。
昨年、警告・市場分析システムにAIを導入したが「分析結果が以前よりも正確になっていることがすでに確認されている」とし「市場の不正取引が摘発される可能性はこれまでになく高まっており、ドイツではその罰則も相当に厳しい場合がある」と警告した。
BaFinは、2020年に破綻した同国の決済サービス企業ワイヤーカードの不正を見抜けず、ブランソン長官の下で信頼回復に取り組んでいる。
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