米国株式市場=下落、ダウ179ドル安 次期FRB議長「タカ派」警戒
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)前で2025年4月撮影。REUTERS/Brendan McDermid/File Photo
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数がいずれも下落して終了した。トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事を指名したことについて、市場でタカ派寄りの選択と受け止められる中、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは179ドル下落して終了。イラン情勢を含む地政学リスクのほか、連邦政府のつなぎ予算の期限が30日に迫り、一部の政府機関が再び閉鎖されるのではないかとの懸念も相場の重しになった。
ウォーシュ氏については、低金利を支持する可能性が高いものの、一部の他の候補者が示唆していたような積極的な利下げには踏み切らないとの見方も出ている。ただ、トランプ大統領はこの日、ウォーシュ氏に対し政策金利に関する計画について質問するのは適切ではないとしつつも、「利下げに前向きだと確信している」と述べ、利下げ推進に期待を示した。政権の圧力でFRBの独立性が揺らぐという懸念も広がる中、就任に必要な上院の承認には曲折も予想されている。
シチズンズ・ウェルスの最高投資責任者(CIO)、マイケル・ハンス氏は、この日の外国為替市場でドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇したこととなどに言及し、「トランプ大統領によるウォーシュ氏の指名の影響と、金融政策の見通しを見極めようとする動きが市場で見られている」と述べた。
この日は、一連の企業決算を消化する動きも継続。 アップル(AAPL.O), opens new tabは一時下落していたものの持ち直し、0.4%上昇して取引を終えた。29日に発表した第1・四半期(2025年12月27日まで)決算は売上高と利益がともに市場予想を上回った。
マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabは0.7%安。28日発表した第2・四半期(2025年10─12月)決算は総売上高が前年比17%増の813億ドルと、市場予想の802億7000万ドルを小幅に上回った。
交流サイト(SNS)の「フェイスブック」や「インスタグラム」を運営する米メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは3%下げた。
一方、サンディスク<SNDK.O, opens new tab>は予想を上回る第3・四半期業績を発表したことを受け、6.9%上昇した。
エドワード・ジョーンズのシニアグローバルストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は「次期FRB議長を巡る不透明感に加え、企業決算がまちまちだったことや、根強いインフレ圧力、政府機関が再び一部閉鎖されることへの懸念など、市場ではさまざまな懸念が出ている」と述べた。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.59対1で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.02対1で上回った。
米取引所の合算出来高は238億8000万株。直近20営業日の平均は194億2000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab