まきを集めていた少年2人、イスラエル兵に撃たれて死亡 ガザ

パレスチナ自治区ガザで、まきを集めていたパレスチナ人の少年2人がイスラエル軍の兵士に撃たれて死亡した/Omar Al-Qattaa/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で24日、まきを集めていたパレスチナ人の少年2人がイスラエル軍の兵士に撃たれて死亡した。家族が明らかにした。

死亡したのは、14歳と13歳の少年で、いとこ同士だった。病院が年齢を確認した。

2人の遺体はガザ市のシファ病院に運ばれた。映像には、少年の1人の父親が遺体を腕に抱き、取り乱す様子が映っていた。

2人とその家族はガザ北部に住んでいる。おじはCNNに対し、2人はとても仲の良い友人同士だったと語った。「2人は生命力と喜びにあふれていた。両親を助けたいと思い、この厳しい冬に家族の調理や暖を取るためのまきを集めに出かけた」と、おじは25日、CNNに語った。

イスラエル軍は25日、CNNに対し「ガザ北部で活動していた部隊が、イエローラインを越えて侵入し、爆発物を仕掛け、部隊に接近し、差し迫った脅威を与えた複数のテロリストを確認した」と明らかにした。

イスラエル軍は、この事案が少年2人が死亡した事件と同一だとした。軍の情報筋は「彼らは子どもではなかった」と主張したが、証拠は示さなかった。

これに対して、おじは、少年たちはイエローラインからはるかに離れており、「カマル・アドワン病院の入り口付近にいた」と述べた。「占領軍の言っていることはうそだ。冷酷に殺されたのは罪のない子どもたちだ」

ガザの一部地域では、停戦合意に基づいて設けられた「イエローライン(撤退線)」は明確に引かれておらず、標識もない。

ガザでは、まきを集めに出た子どもが殺害されるのは今回が初めてではない。

昨年11月には、障害のある父親のためにまきを取りに出た8歳と10歳の子どもがドローン攻撃で死亡していた。

パレスチナ保健省は25日、過去24時間でイスラエル軍の行動により3人が死亡したと明らかにした。停戦が発効して以降の死者数は484人になったという。

保健省によれば、2023年10月以降のガザでの累計の死者数は7万1657人に上る。保健省の統計は、戦闘員と民間人を区別していない。

ジャーナリストも死亡

国連機関によれば、ガザで21日、複数の攻撃で少なくとも11人のパレスチナ人が死亡した。

死亡者の中には、ガザ中部ネツァリム付近にいたパレスチナ人ジャーナリスト3人が含まれていた。3人はエジプト救援委員会(ERC)の任務に就いていたという。

国連機関によると、この3人の死亡により、23年10月以降にイスラエルの攻撃で死亡したジャーナリストの数は292人となった。

「エジプト委員会の車両にはすべてロゴが表示されている。それにもかかわらず、イスラエル軍機に攻撃された」と、ERCの報道官はCNNに語った。記者らは、いつものように現場をドローンで撮影していたという。

ERCは、公式サイトによると「相次ぐ危機の中でパレスチナの人々を支援するため」、イスラエルの承認を得てガザで活動する国営の人道支援組織だ。

この件について、イスラエル軍は、ガザ中部で、イスラム組織ハマスと関係があるとするドローンを操作していた複数の容疑者を部隊が特定し、部隊の安全を脅かす形でドローンが運用されていたため、必要な指揮系統の承認を経て攻撃を実施したと述べた。

イスラエル軍はこの事案について「調査中」だとしている。軍は、ドローンがハマスと関係しているとする証拠や、どのように部隊への脅威となったのかについては説明していない。

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