日経平均は続伸、最高値更新 AI関連がけん引

 9月11日、東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比534円83銭高の4万4372円50銭で取引を終えた。写真は2024年8月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)

[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比534円83銭高の4万4372円50銭で取引を終えた。米ハイテク株高を好感したAI(人工知能)関連株の上昇が指数をけん引し、日経平均は史上最高値を更新した。

米国の9月利下げへの思惑に加え、国内では自民党総裁選を前に次期政権による財政拡張的な政策への期待が継続。売り方の踏み上げが上昇に弾みをつけたとの見方もあった。日経平均は一時559円28銭高の4万4396円95銭に上昇した。

ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabやアドバンテスト(6857.T), opens new tabといったAI関連銘柄群の上昇が目立ち、寄与度の上位2銘柄で475円、指数を押し上げた。グロース株がバリュー株より相対的に優位となり、日経平均の1.2%高に対し、TOPIXは0.2%高にとどまった。

市場では「(自民党の)総裁選までは期待が残るため売り込みにくく、モメンタムに対するリスクオンが継続している」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員)との声が聞かれた。

日本時間の11日夜に発表されるの米8月消費者物価指数(CPI)に関しては「多少の上振れなら利下げ観測は揺らがないだろう。インフレが再燃しなければゴルディロックス(適温相場)が継続する可能性がある」(大西氏)との見方があった。

TOPIXは0.22%高の3147.76ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.22%高の1620.37ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆9545億6500万円だった。東証33業種では、値上がりは情報・通信やその他製品、非鉄金属など16業種、値下がりは銀行や保険、倉庫・運輸関連など17業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.12%安の763.48ポイントと反落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが697銘柄(43%)、値下がりは861銘柄(53%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。

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