「君はうまくやっていける」 イーロン・マスクに認められた元幹部が語る「テスラで生き残る方法」
イーロン・マスク率いるテスラやスペースXは、テクノロジー業界の最前線を走る一方で、常に過酷な労働環境や法的なトラブルが報じられている。 【画像】スペースXに投資する前に知っておくべき「3つのこと」 米メディア「アクシオス」は、スペースXの元従業員8名が、社内の性差別やハラスメントを告発した後に不当解雇されたとして、マスクを提訴した事実を報じている。 訴状が浮き彫りにしたのは、最先端企業とはほど遠い、「アニマル・ハウス(乱痴気騒ぎの学生寮)」と形容される無秩序で有害な職場文化だ。 アクシオスが引用した訴状の内容によれば、マスクは女性をブラジャーのサイズで評価するような性的対象として扱い、職場に卑猥な性的談笑を蔓延させていたという。さらにマスクが複数の部下と性的関係を持ち、関係が破綻した女性に対しては、退職時にメール等で非難を浴びせ、口外禁止の合意書に署名させていた。 こうした環境に異議を唱えた者に対し、マスクは「気に入らないならよそへ行け」と言い放った。
一方で、この過酷な環境を生き抜き、テスラを世界有数の企業へと押し上げた人物もいる。米紙「ワシントン・ポスト」は、テスラの元プレジデントであるジョン・マクニールのインタビューを掲載。マスクの会社で生き残るための戦略を詳述している。 マクニールが語る生存の鍵とは、「徹底したスピード」と「判断の質」だ。 正式な入社を数週間後に控えたマクニールは、独自にテスラの販売状況を調査し、致命的な不備を発見した。数千人もの顧客が試乗を終えていたにもかかわらず、誰一人としてスタッフからのフォローアップを受けていないまま放置されていたのだ。 マクニールはまだ権限を持っていない立場だったが、迷わず現場のスタッフにフォローアップを最優先させるよう指示した。結果、売り上げは急増した。 その後、マクニールはマスクに電話をかけ、「謝罪しなければなりません。あなたのビジネスにおいて、あなたがすべき決断を勝手に下してしまいました」と伝えた。 報告を聞いたマスクはしばしの沈黙を置いたが、マクニールにこう返したという。 「君はここでうまくやっていけるよ」 マスクは許可を待つことよりも、自らリスクを取って迅速に動く実行力を最優先しているのだ。
COURRiER Japon