調整は再渡米当日まで 西郷真央の米ツアー&メジャー初制覇のギア
優勝セッティング
2025/04/30 11:45
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(27日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)
自身の米女子ツアー初優勝を、日本人史上5人目の女子メジャー制覇で飾った西郷真央は、大会前までクラブの細部にわたる調整を行っていた。
最終日に2回プレーした最終18番(パー5)。正規の72ホール目とプレーオフで見せた2オン狙いのフェアウェイウッドは、ユーティリティとともに2月「ホンダLPGAタイランド」でスイッチしたタイトリストの「GT2」。1Wを含めたウッド類は同ブランドの最新シリーズがキャディバッグを埋める。
アジアシリーズを終えて一時帰国しているあいだには3本のウェッジをスイッチ。タイトリスト ボーケイ SM10の50度と54度、ボーケイ フォージドの58度を選んだ。「もともとはSM9の48度を入れていたんですけど、飛距離の間隔をうまく出すために50度にしたいなと思っていたんです。せっかく試すなら新しい“10”で、54度も試してみたいなと思って」
ニューモデルは特に54度のコントロールショットに自信を持たせてくれた。「前までは54度でライン出しをしたいときにロフトを立てすぎて(減らして)打ち過ぎることがあったんです。でも、SM10はフェース(トップライン)をSM9よりも分厚く感じていて、立てすぎて打つことがなくなった。すごく飛んでしまうミスが減りました」。実は3月末の再渡米当日までグリップやシャフト長を調整していたという。
シェブロン選手権から2試合前の「Tモバイル マッチプレー」後には慣れ親しんだギアにマイナーチェンジを施している。カスタムを重ねたことで硬くなっていた1Wのシャフト(UST マミヤ The ATTAS V2)のフレックスを通常のSに戻した。
また、アイアン(ミズノ JPX 923 FORGED)のロフトも見直し。「私のショットはスピン量が少なく、打ちたいラインに落とせても止まってくれないことがありました。そういうところでのボギーはもったいないなって。それに(無理やり)止めに行くスイングをした後、次のホールのティショットにミスが出るのも気になっていました。そういったところを、クラブで補えるところもあるんじゃないかって」。6Iを基本に他の番手を約1度ずつ調整。番手間のピッチを4度にそろえながら、スピン量と飛距離の差を丁寧に見直し、自信を持ってメジャーを戦った。
ドライバー:タイトリスト GT3(10度) シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(重さ50g台、硬さS、長さ45インチ)
フェアウェイウッド:タイトリスト GT2(4番16.5度、7番21度) シャフト:UST マミヤ The ATTAS V2(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:タイトリスト GT2(4番21度、5番24度) シャフト:UST マミヤLIN-Q HY プロトタイプ(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ミズノ JPX 923 FORGED(6番~PW) シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH neo (硬さS)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM10(50度、54度)、ボーケイ フォージド(58度) シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH(硬さS)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG ROSSIE
ボール:ブリヂストン ツアーB XS<2024年モデル>