160キロの剛速球が顔面直撃、バッターが病院に搬送 米MLB
クリーブランド・ガーディアンズのスター、 デビッド・フライ選手の顔面に速球が直撃した/Sue Ogrocki/AP
(CNN) 米大リーグ(MLB)で23日に行われたクリーブランド・ガーディアンズ対デトロイト・タイガースの試合中、 クリーブランドのバッター、デビッド・フライ選手(29)の顔面に時速99マイル(約160キロ)の球が直撃する出来事があり、フライ選手は病院に搬送された。
衝撃の出来事は6回、フライ選手がデトロイトのタリク・スクーバル選手の99マイルの速球をバントしようとした際に発生した。
ボールはバットに当たらず、フライ選手の顔面に直撃。フライ選手はすぐさま両手を顔に当てて地面に倒れ込み、フィールド上で救急隊員から手当てを受けた。
しかしその後、フライ選手は立ち上がり、カートまで歩いて移動した後、付近の病院に搬送された。
ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は試合後、記者団に「彼は検査を受けている。意識はずっとあった」とコメント。「何らかのけがを負ったのは間違いない。明日、追加で状況を説明する」と明らかにした。
ガーディアンズの番記者はX(旧ツイッター)で、フライ選手はまずルーセラン病院に搬送された後、経過観察のためクリーブランド・クリニックの主要施設に移送されたと説明。一晩滞在する可能性が高いと報じた。この報道はX上のガーディアンズの公式チャンネルでも共有された。
スタジアムに詰めかけた多くの観客と同様に、デトロイトのスクーバル選手も動揺した様子で、フライ選手が手当てを受ける間、フィールド上を歩き回っていた。
スクーバル選手は試合後、記者団の取材に応じ、フライ選手が倒れるのを見て「本当につらかった」と振り返った。
AP通信はスクーバル選手の言葉として、「彼にはもう連絡した。電話がひっきりなしに鳴っていると思う。今はただ、彼の無事を確認したい」と伝えている。
スクーバル選手は昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した選手。アクシデント後は落ち着きを取り戻すのに苦労し、立て続けにミスが出る場面もあった。
試合はガーディアンズが5対2で勝利した。