NY市場サマリー(21日)円1週間ぶり安値、ダウ200ドル超高・利回り低下
<為替> 円が1週間ぶりの安値に下落した。強硬保守派の高市早苗氏が日本の首相に選出されたことを受けた。トレーダーらは、高市政権が財政出動を拡大し、金利見通しが不透明になる可能性があると見ている。
円は1ドル=151.895円と、0.76%下落。一時10月14日以来の安値を付け、下落幅は2週間ぶりの大幅なものとなった。
ドル指数は円安を受けて6日ぶりの高値を付けた。終盤では0.312%高の98.921だった。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが2営業日連続で低下した。市場を動かす材料に乏しい中、米連邦準備理事会(FRB)が年内および来年にかけて複数回利下げを行うとの見方を背景に、利回り低下を見込んだポジション取りが続いている。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、FRB当局者が対外発言を控える「ブラックアウト」期間入りする中、政府機関の一部閉鎖も相まって、債券市場の動きを見極める材料に乏しい展開となった。こうした中、市場は、24日に予定される米消費者物価指数(CPI)の発表に注目している。
午後の取引で、10年債利回りは2.7ベーシスポイント(bp)低下の3.961%。
米金融・債券市場:
第3・四半期決算シーズンが本格化し、ゼネラル・モーターズ(GM)、GEエアロスペース、スリーエム(3M)、コカ・コーラといった主要企業が総じて好調な決算を発表した。しかし、米主要株価指数は史上最高値近辺で推移し、バリュエーションも割高になっている状況では、好決算だけでは投資家のリスク選好を維持するには十分ではない可能性がある。
米国株式市場:
<金先物> 利食い売りが優勢となり、大幅反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比250.30ドル(5.74%)安の1オンス=4109.10ドル。利益確定の売りが先行。ほぼ一本調子で下落した。
NY貴金属:
<米原油先物> 先行き不透明感の強さを背景に一進一退となった後、小幅高で引けた。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.30ドル(0.52%)高の1バレル=57.82ドル。12月物は0.22ドル高の57.24ドルだった。
NYMEXエネルギー:
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