高橋彩華の3年ぶりVを支えたギア 伸びた飛距離&感性伝えるスチールシャフト

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日(15日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇曇り(観衆5928人)

高橋彩華が2022年「フジサンケイレディス」以来3年ぶりのツアー2勝目を挙げた。首位から出て、3バーディ、1ボギーの「70」で通算16アンダーとし、4年ぶりの復活優勝を狙った岡山絵里に1打差で競り勝った。高橋は1998年度生まれの“黄金世代”の一人。シーズン13戦目の同世代選手シーズン1勝目は、同世代が本格的にプロで始動した2018年以降では最も時間がかかった。

若手の台頭が著しいツアーにあって、飛距離がドライビングディスタンス36位(238.19yd)とアベレージクラスの高橋のゴルフを支えるのは、パーオン率2位(75.19%)というショットの精度。しかし、今季になって「アイアンが1番手飛ぶようになった」という。「トレーニングもありますが、今季はボールを替えたことも大きいと思う。元々、球は低いんですけど、高さが出るようになりました」。新ボール「タイトリスト プロV1x」が実にはまっているようだ。

またリカバリー率2位(71.87%)のショートゲームを支えるLWの存在も大きい。3本体制の「ボーケイSM10」で58度だけはスチールシャフトのNSプロ 850GH NEOを挿している。「カーボンにすると細かいニュアンスがぼやけてしまう」からと言い、最終日の序盤3番(パー3)で20ydのチップインを決めて、バーディを先行させた。

ステディなプレースタイルの中には、そんなこだわりがある。

高橋彩華のクラブセッティング>

ドライバー:テーラーメイド Qi35 LS(9.0度) シャフト:藤倉コンポジット スピーダーNX BLACK(長さ45インチ、重さ50g、硬さS) グリップ:パルマックス

FW:テーラーメイド ステルス2(3番15度、5番18度) シャフト:藤倉コンポジット スピーダーNX BLUE

ユーティリティ:テーラーメイド Qi35 MAX(4番23度、5番27度) シャフト:藤倉コンポジット スピーダーTRハイブリッド(75g、S)

アイアン:ミズノプロ245(6番~PW) シャフト:藤倉コンポジット TRAVIL(85g、S)

ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(50度、54度、58度) シャフト:藤倉コンポジット TRAVIL(95g、S=50、54度)、日本シャフト NSプロ 850GH NEO(58度)

パター:スパイダー ツアーX

ボール:タイトリスト プロV1x

関連記事: