祖父江大輔投手 引退セレモニー

ドラゴンズの地元愛知県で生まれ育ち、通算509試合登板はすべてリリーフ登板、ドラゴンズ一筋、中継ぎ一筋で活躍をした祖父江大輔投手が今季で引退、9月20日の東京ヤクルトスワローズ戦がラスト登板、引退セレモニーが行われました。

2013年のドラフト会議で5位指名を受け入団、2014年4月4日の読売ジャイアンツ戦(ナゴヤドーム)で9回表にプロ初登板、1年目から54試合に登板し、2023年までの10年間で2015、17年の2年を除いて40試合以上に登板と鉄腕ぶりを発揮。

2017年4月20日の阪神タイガース戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利、2020年には鉄壁のリリーフトリオ「大福マル」(7回の祖父江大輔投手、8回の福敬登投手、9回のライデル・マルティネス投手)として活躍、6回終了時にチームがリードをしていた試合が37連勝と、勝利の方程式の一人として欠かせない存在となりました。この年は54試合に登板し2勝3セーブ、28ホールドの成績で福敬登投手とともに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。

2021年9月22日の阪神タイガース戦(バンテリンドーム)で通算100ホールドを達成、2025年6月11日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天モバイルパーク)で通算500試合登板を達成しました。

地元愛知県で生まれ育ち、ドラゴンズ一筋、リリーフ一筋で中継ぎ投手陣をけん引してきた祖父江投手が12年のプロ野球人生に幕を下ろします。

9月20日の東京ヤクルトスワローズ戦、祖父江投手のラスト登板は先発の岡田投手、髙橋宏投手の後を継いで8回表無死の場面から、先頭の中村悠平選手と対戦し3球目に投じたスライダーを中前に運ばれてしまいます。 最後のマウンドでヒットを許してしまい降板、その後満塁のピンチとなりましたが後続を抑え無失点で切り抜けた清水投手を笑顔で迎え、スタンドからの祖父江コールに帽子を振って応えました。

セレモニーでは大野投手、藤嶋投手、家族、そして古くから親交のあるRIP SLYMEのPESさんから花束を受け取りました。 ファンへのあいさつを終え、岡田投手の胴上げが終わるとナインが引き上げようとするお約束の?場面も、最後まで笑いに包まれたセレモニーとなりました。

まずはじめにこのような引退セレモニーを企画していただいた中日ドラゴンズ関係者の皆様、そしてヤクルトスワローズの皆様、最後まで残ってくれたファンの皆様ありがとうございます。 頭が真っ白なんですけど紙を持ってくるのを忘れました、なので思ったことを喋りたいと思います。

12年間ドラゴンズにお世話になりました、その時間は僕にとって最高の時間でした。 12年間いろいろな方に支えられここまでやってこれました、最高の仲間と出会い、僕は幸せ者です。 明日からこのメンバーと野球ができないと思うとすごく悲しいですけど、もう眼光ビームを卒業できると思うとほっとしています。 そして大野雄大、田島慎二、高橋周平と3人で優勝して美味しいお酒を飲もうという目標は達成できませんでしたけど、来季からの3人の活躍を楽しみにしています。

もっとロッカーで、色んな話をしたかったなと思います、もう大野のオナラの匂いが嗅げないと思うと泣きそうになります。

そして、今まで近くで支えてくれた妻、子供たち、球場に行く前に頑張ってねと言ってくれる言葉がパパの一番の活力でした。 これからはパパの応援はできないと思うけど、パパが全力であなたたちの応援をします。 そして父ちゃん母ちゃん、野球を教えてくれてありがとう。

父ちゃんと野球を始めて、ここまでやれたのは本当に父ちゃんが原点だからです、またゆっくりキャッチボールでもしよう。

そして最後になりますけど、多く残ってくれたドラゴンズファンの皆様、そしてヤクルトスワローズのファンの皆様、「宙船」が流れて大きな声援を送っていただき、ありがとうございました、本当に力になりました。 今日は三振を取るぞと意気込んできたんですけど、まさかのセンター前を打たれてしまい、井上監督からお前らしいなと言われました、自分らしさが分かりません。

井上監督、ありがとうございました。

もう頭が真っ白になりました。ここで終わりたいと思います。 本当に16年間、間違えました、12年間でした、12年間最高の野球人生をありがとうございました。

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