イスラエル首相、ガザ停戦交渉の即時再開を指示 攻撃続き70人死亡
イスラエルのネタニヤフ首相は21日、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質全員の解放と、イスラエルが受け入れ可能な条件でのガザにおける戦闘の終結に向け、交渉を直ちに開始するよう指示したと明らかにした。エルサレムで13日撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[カイロ/エルサレム 21日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は21日、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質全員の解放と戦闘の終結に向けた交渉を直ちに再開するよう指示した。交渉はイスラエルにとって受け入れ可能な条件で行うとしている。
イスラム組織ハマスは18日、60日間の停戦を含む新たな提案に合意すると表明。これに対するネタニヤフ首相の初めての回答となる。
ネタニヤフ首相はガザ地区との境界付近を訪れ、イスラエル軍の兵士に対し、ガザ市制圧とイスラム組織ハマス打倒に向けた計画を承認するため軍の司令官と協議していると述べた。同時に、イスラエルにとって受け入れ可能な条件で全ての人質の解放と戦争の終結に向けた交渉を直ちに開始するよう指示したと明らかにし、「今は意思決定の局面にある」と語った。
イスラエルの治安内閣は今月、パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市の制圧計画を承認。イスラエル軍報道官のデフリン准将は20日、イスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ市制圧に向け計画する作戦の第一歩を踏み出したと明らかにした。
イスラエル軍はこの日も攻撃を続け、ガザ地区の保健当局によると、過去24時間で少なくとも70人がイスラエル軍による攻撃で死亡した。このうち、少なくとも8人がガザ市の住宅で犠牲になったという。
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