【RIZIN】鈴木千裕、朝倉未来戦は「みんな勘違いしてますけど、ただの一戦」「男だったら打ち合って来るんじゃないですか」「テイクダウンに来たらボンッ!」

 2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り』に出場する全選手の個別インタビューが、2日(金)都内にて行われた。

 第15試合のRIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rで、朝倉未(JAPAN TOP TEAM)と対戦する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が出席。試合への意気込みを語った。

 鈴木は3月30日の『RIZIN.50』香川大会でカルシャガ・ダウトベックに判定負けしたばかり。大晦日のクレベル・コイケ戦、3月のダウトベック戦、5月の朝倉未来戦と5カ月で3試合の連戦で、前戦からわずか1カ月間隔での再起戦となる(※会見での質疑応答)。

勝った時に怖いもんがなくなるんじゃないですか

――現在の心境は?

「準備は整ったかなという感じ。戦いたいという気持ちが勝ったんで。一番大きいのは後悔したくないっていうのがやっぱり一番にあって。前回の試合で怪我があって、間に合うか間に合わないか分かんなかったですけど。俺は間に合うなと思ってやってきたんで。そんな感じですね」

――千裕選手にとって東京ドームで試合をするとはどういったものか?

「一つの夢を叶えることですよ。僕には夢がたくさんあるんで、そういう夢の一つを叶えることが一番ですし、やっぱり試合したいじゃないですか。たまたまドームが決まって、いろいろな思いは偶然が重なってますけど、シンプルに戦いたいです、でも一番は自分が戦いたい気持ち。やっぱ出たかったんじゃないですか」

――改めて対戦相手の印象を。

「カウンターじゃないですか。カウンターが得意な選手ってイメージですかね」

――そんなカウンターが得意な選手と、どんな試合の展開になるとイメージしているか?

「みんながビビるからテイクダウンに来るんじゃないですか。MMAなんで別に何でもいいですけど、乱打戦を本当にやってくれるんですかね。それは分からないですけれど。男だったら打ち合って来るんじゃないですか。そう思います」

――ダウトベック戦からほぼ1カ月、連戦することのプラスの部分は何か感じたことは?

「また一個、自分を超えるじゃないですけれど、いい意味で人が変わるっていうか。前の試合が終わって怪我して、1カ月のスパンで治るか治んないかというふうに思っていて結果的に治って。ベストな状況を作れて試合して、勝った時に怖いもんがなくなるんじゃないですか。次の試合まで2カ月間あったら1カ月で準備できるわ、余裕っしょ、みたいな。そういった面もそうだし、日常の起きる良い悪いこととか、悲しいこととかも乗り越えられるんじゃないですか、簡単に」

――試合が終わった後の自分を楽しみにしてるみたいなとこもある?

「まあ、そうですね。どういうふうに人として変われるんだろうな、みたいに思いますよ」

――今回はクレベル選手から学んだ寝技が見られる?

「シチュエーション次第です。MMAなんで。さっき打ち合いしましょうと言いましたけど、言ってもやっぱりMMAなんで出来ることはテイクダウン含めてたくさんあるんで。タイミングがあればトライしようと思います」

――今回の戦いに挑むまでに、自分との戦いであったと思うがメンタルの作り方の秘訣はどういうところにある?

「どれほど好きでやってるかじゃないですか。格闘技に限らず世間にも例えられますけど、どれだけ好きで、ある意味趣味が仕事になったんで仕事ってあえて言いますけど、どれだけ好きでその仕事をやってたかですね。自分が向いてない仕事をしてて、同じ状況の時には絶対やらないですよ。なんでやらないといけないの? ってなりますし、興味ないわってなりますけど、自分の大好きなものだから。できれば死ぬ最後までずっと戦っていたいし、その気持ちが強いから1カ月だろうが出来るんじゃないですかね」

――朝倉未来選手は鈴木選手の格闘技人生の中において、どういう存在になると思う?

「ただの一戦ですよ。なんかみんな勘違いしてますけど、ただの一戦だし、別に好きで戦っているわけなので相手どうこうじゃないですからね。ただの一戦ですよ。存在とかは別にわかんないですけど、この試合が終わった後に新しい展開があるかもしれないですけど、そういうのを考えて戦ってないですね。好きだから戦って、プレイヤーとして戦うのが好きなんで。相手どうこうじゃないですね」

――この連戦でクレベル、ダウトベック、朝倉未来選手とタイプの違う選手と試合をする前に、想定練習という形でやったのか、それともあの自分の強いところを改めて掘り出すような練習をしたのか。どんな感じで今回の試合に向かってるのか?

「好きでやってますよ。リリーフでやってるんで、対策とかとってるどころじゃないですからね。男ならぶつけますよ。対策とか興味ないし、やってきたことをやれば誰にも勝てるような練習をするのが一番かなって僕の中で今現在は思ってるんで。1カ月ですし、そんな対策をする時間もないと思うんで。だったら好きに練習して、今まで溜めてきた貯金も含めてそれでやるのが戦いなんじゃないですか」

――先ほどの苦しくなったら組んでくるかもっていう話の中で、朝倉選手のテイクダウン能力についてはどう捉えている?

「もちろんありますよ。それはもちろんありますけど、だからどうしたってやるのがプロじゃないですか」

――自身のテイクダウンディフェンスに関しては?

「来たら跳ね除けるしかないじゃないですか。他にないじゃないですか。来たらボンッ! ですよ」

ゴング格闘技 NO.337

2025年3月22日発売

表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も

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