Amazon Kindle初のカラー表示対応電子ペーパー端末「Kindle Colorsoft」開封の儀&フルカラーマンガを読んでみた
Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」シリーズで初めてカラー表示に対応したE-inkディスプレイモデルとなる「Kindle Colorsoft」が2025年7月24日に登場しました。ディスプレイにE-inkスクリーン(電子ペーパー)を採用しながら、マンガの見開きや扉絵、作中に登場する絵や図がカラーで表示されるとのことで、Amazonから借りた実物を開封して実際にカラーマンガを楽しんでみました。
AmazonがKindle(キンドル)にカラーディスプレイを搭載した、Kindle Colorsoft(キンドルカラーソフト)3機種を7月24日発売開始 - About Amazon | Japan
https://www.aboutamazon.jp/news/devices/kindle-colorsoftKindle Colorsoftのパッケージ。Kindle Colorsoftは「Kindle Colorsoft」のほかに、32GBのストレージや明るさ自動調整機能とワイヤレス充電機能が追加された「Kindle Colorsoftシグニチャーエディション」、子ども向けの便利な機能やペアレンタルコントロール機能などが搭載された「Kindle Colorsoftキッズモデル」の3種類があります。今回借りたのは16GBストレージのKindle Colorsoftです。
内容物はカバーに覆われたKindle Colorsoft本体、充電用のUSB-Cケーブル、説明書類。
Kindle Colorsoftの外観は以下のような感じ。本体のサイズは高さ176.7mm×幅127.6mm×厚さ7.8mm、ディスプレイは7インチの反射抑制E-inkスクリーンで、第12世代Kindle Paperwhiteと同じ。重さは215gです。
裏面にはAmazonのスマイルマークが刻まれていました。
Kindle Colorsoftは上部や側面にはボタン類はなく、底面のみLEDインジケーター、USB-Cポート、電源ボタンがあります。
電源ボタンを押して起動。
起動したらまずは言語設定。
読み込み中の画面もカラーで表示されました。
Kindleのセットアップは、Kindle上でWi-Fi設定やメールアドレスとパスワードを入力してログインする「このKindleで設定」と、Kindleアプリを使用しているスマートフォンとBluetooth接続してラクラク設定を行う「スマートフォンで設定」があります。
Kindleのセットアップ手順は、以下の記事を見るとよく分かります。
機能性が向上して新色も登場した「Kindle」2024年最新モデル開封の儀&ラクラク初期設定を試してみた - GIGAZINE
アカウントにログインして、カラーのマンガをダウンロードしてみました。ライブラリに並ぶ表紙がカラーで表示されています。
フルカラーマンガを開いてみたところ、表紙だけではなく本編もカラーで読むことができました。カラーマンガとして楽しむことはできますが、電子ペーパーのためカラーディスプレイというよりは「光沢のない紙にカラー印刷した」という感じで、画面の明るさを最大にしてもスマートフォンやタブレットで読む時と比べてくすんだような色に見えます。そのため、デッサンのハウツー本や英会話の学習本などのカラー書籍を読んでいる際はあまり気になりませんが、フルカラーマンガなどをディスプレイで読み慣れている人の場合は「カラーが物足りない」と感じます。
モノクロのマンガや小説なども、表紙がカラーであればちゃんと色がついて表示されます。また、ライトノベルなどでカラーの挿絵がある場合も、カラーのイラストを楽しむことができました。
Kindle端末の上部をタップして、設定画面を表示。
画面の明るさや色の暖かさを変更できます。
Kindle Colorsoft特有の設定として、「色のスタイル」があります。右側の三角アイコンをタップ。
毎日の読書にぴったりなバランスの取れた色を表示する「標準」と、彩度の低い画像の色を強調する「鮮やか」があります。「鮮やか」をタップ。
以下は、左が「標準」、右が「鮮やか」で表示したマンガのページ。2コマ目と3コマ目のキャラクターを左右で見比べると、「標準」に設定した画像左側と比べて、「鮮やか」に設定した画像右側はより色の彩度が高く、髪や肌の色がよりはっきりと表示されていることがよくわかります。
「ページの色」ではライトモードとダークモードを切り替えることができます。
ダークモードに設定したところ、マンガの場合はページの外側部分が黒く表示されました。
小説を開くと、背景が黒、文字が白で表示されるため、白いページがまぶしく感じるような時は役立ちます。
Kindle Colorsoftは2024年モデルのKindleで向上していた操作感そのままで、スワイプやタップをスムーズに操作できます。カラーの表示はスマートフォンのKindleアプリでカラーマンガを読む時ほど鮮やかではありませんが、「紙に印刷したカラーページ」という感じで読みやすい色合いになっています。また、Kindle Colorsoftは16GB、Kindle Colorsoftシグニチャーエディションは32GBの容量があるため、容量が大きくなりがちなカラー作品をたくさん集める人にはオススメです。 続く記事では、他のKindle端末やスマートフォンのKindleアプリ、ペーパーバック版などとカラーの表示やモノクロマンガの見え方を比べて、作品を読んだときの感覚をより徹底的にレビューする予定のため、お楽しみに。
Kindle ColorsoftはAmazonで購入可能で、Kindle Colorsoftは3万9980円、Kindle Colorsoftシグニチャーエディションは4万4980円、Kindle Colorsoftキッズモデルは4万2980円です。
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