「AirPods Pro 3」レビュー。音質&ノイキャンの進化だけではなくiPhoneユーザーにとって“コスパ”でも最適解
2025年9月19日、アップルはiPhone 17シリーズと同時に完全ワイヤレスイヤホンの新世代機「AirPods Pro 3」を発売しました。約3年ぶりとなる大幅刷新。“ノイズキャンセル性能がAirPods Pro 2の最大2倍”という性能もあって、既に多数のレビューが飛び交っています。 【イヤーピースも新設計で従来のものとは互換性なし】 オーディオビジュアルを専門とする僕もまた、発表と同時に本機の購入を決断した一人。「AirPods Pro 3」は、音質やノイズキャンセリング性能について、業界標準のベンチーマークとして外せない存在であるのは言うまでもありません。 発売日に手に入れた「AirPods Pro 3」を3日使い倒した感想は、まず音質・ノイズキャンセルの性能向上が予想以上。そして、ベータ版ながらライブ翻訳からApple IntelligenceによるAIの活用、そしてヘルスケアというアップルエコシステムとの融合を強力に進める体験がユニーク。価格は前モデル「AirPods Pro 2」から据え置きの3万9800円ながら“コスパがいい”と思えてしまいました。
ではさっそく「AirPods Pro 3」の実機をレビューしていきます。 外見は前世代とほぼ同じ。ですが、細部をアップデート。充電ケースはわずかにサイズアップしつつ軽量化。充電ケース背面の物理的なペアリングボタンが廃止され、蓋を開けた状態でのダブルタップでペアリングモードへ切り替えます。なお、ANCオンの状態では、イヤホンのみで8時間の再生に対応します。 イヤホン本体の形状も、基本デザインは同じままに再設計。耳穴に挿入される軸部分の角度が最適化され、実際に装着するとより密着した装着感となっていました。 イヤーチップも、内部に柔らかなフォーム材が充填された構造に変更し、5サイズが付属。着けてみると密閉感がアップしていて、物理的な遮音性(パッシブノイズアイソレーション)を高める設計になっています。なお、ドライバー自体は同じでも、「H2」チップ搭載と新たな音響設計により内部は大きく変更されています。 そして「AirPods Pro 3」になっても、iPhoneとスムーズにペアリングして使い始められる流れは同じです。