【日本ハム】なぜレイエスの打球が本塁打判定となったのか…エスコンのグラウンドルールとは
- 日本ハム対広島 3回裏日本ハム2死二塁、左越え2点本塁打を放つレイエス(撮影・黒川智章)
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム-広島>◇14日◇エスコンフィールド
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が3回2死二塁で、審判団のリプレー検証の末にリーグトップの14号2ランをマークした。
最初はフェンス最上部に当たってグラウンドに打球が戻ったと判定されて適時二塁打だったが、直後に新庄剛志監督(53)もベンチから飛び出して“柵越え”をアピール。審判団も集まって協議した上で「審判自らの検証を行います」とリプレー検証を実施した。
リプレー映像では、打球は外野フェンスの青いラインに当たった後、外野フェンス上部の支柱(青ラインの上の柵)に当たってグラウンドへ跳ね返っていた。
その映像を見て、審判団は二塁打からホームラン判定に覆した。
一方で、7回2死一塁で野村佑希内野手(24)が放った中堅への打球も似たような形でグラウンドへ跳ね返ったが、最初の判定は適時三塁打。今度は新庄監督のリクエストによってリプレー検証が行われたが、打球は外野フェンスの青いラインに当たってグラウンドに跳ね返ったと判定され、適時三塁打のままだった。
エスコンフィールドには特別グラウンドルールがある。詳細は以下の通り。
<1>打球がフェア地域の天井または鉄柱に当たり、直ぐに落ちてきた場合はボールインプレイとする。
<2>打球がフェア地域内にある天井の鉄柱に留まるか、挟まって落下しない場合にはボールデッドとし、打者及び走者には投球当時を基準にして2個の安全進塁権が与えられる。
<3>打球がファウル地域の天井に当たった場合は、ボールデッドとする。
<4>打球が外野フェンス上部の支柱(青ラインの上の柵)に当たった場合は、プレイングフィールドに跳ね返ってきても本塁打とする。
<5>打球が外野フェンスの青いラインに当たってスタンド、またはブルペンに入った場合は、本塁打とする。プレイングフィールドに跳ね返ってきた場合は、ボールインプレイとする。
<6>ボールがダッグアウトに入った場合は、ボールデッドとする。ダッグアウト上のフェンスに当たってプレイングフィールドに跳ね返った場合もボールデッドとする。
<7>ボールがダッグアウト横のカメラマン席または、ダッグアウト本塁寄りのテレビカメラ席に入った場合は、ボールデッドとする。ボールが機材または後方のフェンスに当たって、プレイングフィールドに跳ね返ってきた場合もボールデッドとする。
<8>ボールがファウル地域のフェンス上に留まった場合はボールデッドとする。
レイエスの打球がグラウンドに跳ね返った原因の外野フェンス上部の支柱(青ラインの上の柵)はスタンドと同意。そのため、今回は<5>の「外野フェンスの青いラインに当たってスタンド、またはブルペンに入った場合は、本塁打」が適用された。野村の打球は<5>の「プレイングフィールドに跳ね返ってきた場合は、ボールインプレイ」が適用された。