前代未聞、近鉄「ひのとり」の運転席に外国人客?識者が指摘する重大なテロリスク(1/2ページ)
近年、外国人観光客の急増によるトラブルが絶えないが、公共交通機関の安全の根幹を揺るがしかねない重大なインシデントの疑いがSNS上で指摘されている。乗車区間を間違えた外国人観光客に対し、近鉄の乗務員が立ち入り禁止の乗務員室に乗車させたばかりか、この際、観光客が操縦機器に触れていた可能性が浮上しているのだ。これが事実であれば、識者が指摘するようにテロの危険性すら潜んでいる。
SNSの「自慢」動画で発覚した前代未聞の異常事態
当事者である中国系とみられる外国人観光客が自身のSNSに投稿した自慢気な動画と文章が騒動の発端だ。この動画自体がいつ撮影されたものかは明らかではないが、舞台は、大阪難波発名古屋行きの近鉄名阪特急「ひのとり」とみられる。
投稿によると、電車を乗り間違えた親子に対し、車掌が本来は通過する大和八木駅に臨時停車させ、後部乗務員室から降車させたという。さらに問題なのは、乗務員室の運転席で小さな女の子が操作レバーを握り、記念撮影をしている様子が公開されたことだ。
「特別な体験をした」と誇示する当事者のモラルの欠如もさることながら、この映像は日本の鉄道システムにおける重大なセキュリティの綻びを映し出していたと言わざるを得ない。
「恩を仇で返された」では済まない甘い認識とテロへの警鐘
この事態に対し、日本国内では「親切心で対応した乗務員が、SNSへの投稿によって恩を仇で返された」と同情や怒りの声も上がっている。
しかし、本件の本質的な問題は「恩を仇で返された」と嘆くことではない。そもそも、鉄道会社および現場乗務員の対応自体が、安全管理の観点から極めて不適切だったという点に尽きる。経済安全保障アナリストの平井宏治氏は、自身のX(旧ツイッター)でこう指摘する。
「これが事実ならば、鉄道重大インシデントに該当するのではないか? 鉄道における「重大インシデント」とは、大事故には至らなかったものの、一歩間違えれば大惨事につながるおそれがあったと認められる危険な事態を指します」
経済評論家の渡邉哲也氏も、自身のXで安全面での強い危惧を連続して投稿している。
「乗客を危険に晒す行為です」
「違法であり、ルール違反です。また、運転席に乗客をいれてはいけない」
「違法行為で危険行為ですから、当然です。この列車が停車したことで後続車両にも影響がでる。更に運転席に入れたのは絶対にやってはいけない行為です。子供を利用するテロリストもいます」
渡邉氏が危惧する通り、旅客営業規則に基づく救済措置が存在するとはいえ、部外者をセキュリティエリアである乗務員室に入室させ、計器類への接触まで許容することは完全に別問題である。後続車両への影響といった運行管理上の実害のみならず、最悪の場合はテロリズムのリスクすらはらむ、絶対にあってはならない危険行為である。