死亡事故が起きたばかりの海岸で観光客が「危険行為」...「ショッキングな瞬間」映像が話題に(海外)(ニューズウィーク日本版)

アイスランドを訪れた観光客のグループが危険な海岸エリアで写真を撮ろうとしていたところ、危うく命を落としかねない状況に陥った。 【動画】観光客が波にのまれる衝撃シーン...死亡事故が起きたばかりの岩場で、注意無視の「危険行為」を続けた結果 写真家のガブリエル・アンタルは自身のインスタグラムアカウント(@hybaj_na_island)に、観光客たちがレイニスフィヤラの岩場で写真撮影をする様子を収めた緊迫の映像を投稿した。この観光地はアイスランド南部、ヴィーク・イ・ミールダルの近くにある有名な黒砂のビーチだ。 「私たちは安全な距離から撮影していましたが、この観光客たちは波が岩に打ちつけているにもかかわらず、次々と交代で玄武岩の岩に登って写真を撮っていました」とアンタルは本誌に語った。「だから、誰かが波にさらわれるのは時間の問題でした」 このビーチは特徴的な玄武岩の柱状節理「レイニスドランガル」や火山性の黒砂で知られる人気観光地だが、「スニーカーウェーブ」と呼ばれる予測不能で強力な波が突然発生して人を海に引きずり込む危険があるため、訪問者は細心の注意を払わなければならない。 8月2日には、このビーチを父親と姉と訪れていた9歳のドイツ人少女が、そうした危険な波にさらわれて死亡した。 そのため、訪問者は決して海に背を向けず、水際から安全な距離を保つように勧告されている。残念ながら、アンタルの動画に登場する観光客たちはそうした警告をまったく無視していた。それは彼の明らかな苛立ちとして投稿にも表れている。

映像では、オレンジ色のジャケットを着た人物が海の近くの岩に座ってポーズをとり、赤と白のジャケットを着た別の観光客が近くで写真を撮っている様子が映っている。 しかし直後、岩礁に波が次々と打ち寄せ始めると状況は一変する。赤と白のジャケットの撮影者はなんとか避難するが、オレンジジャケットの人物はそうはいかない。彼は逃げ遅れ、波に飲み込まれ、映像が終わる頃には、その姿は見えなくなっている。 「たかが写真のために命をかけるなんて正気とは思えません」と、アンタルは映像に添えてコメントしている。 この映像は10月7日に撮影されたもので、動画の劇的な内容にもかかわらず、全員無事(少々濡れた程度)だったことを確認している。 それでも彼はその日に目撃したことに衝撃を受けたという。特に、つい最近この場所で死亡事故が起きたばかりだったからだ。 「このビーチでここまで無茶な行動を見たことはこれまでありませんでした」と彼は語る。「人々はもっと注意を払うべきだ。少し前に少女がここで亡くなっているのだから」 アンタルは少なくともこの動画をソーシャルメディアに投稿することで、将来この場所を訪れる人々に潜在的な危険性を警告できればと願っている。 「自然がどれほど危険になり得るかを理解してもらえれば」

ジャック・ベレスフォード

ニューズウィーク日本版
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