侵攻やめなければロシア大統領府を標的に ゼレンスキー氏が警告
【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、ロシアがウクライナ侵攻をやめなければロシア大統領府(クレムリン)を標的にするとして、防空壕の場所を確認しておくべきだと警告した。米ニュースサイト、アクシオスが25日に公開したインタビューで語った。 【写真】トランプ氏はロシアに「非常にいら立ち募らせている」 バンス副大統領 ロシアは2022年に全面侵攻を開始して以来、ウクライナの約20%を占領し、民間施設や軍事施設に爆弾とミサイルの雨を降らせてきた。今月には初めてウクライナの政府庁舎も攻撃した。 アクシオスによると、ゼレンスキー氏は、ウクライナの政策変更により、これまで攻撃対象から外してきた場所も標的にすると述べた。 「彼らは防空壕の場所を把握しておくべきだ」「必要だからだ。彼らが戦争をやめないのなら、いずれにせよ必要になるだろう」と述べた。 ウクライナで戒厳令が出ていて大統領選は実施できないことから、ドナルド・トランプ米大統領とその右派政権がゼレンスキー氏の正統性に疑問を呈していることについては、平和が訪れれば権力の座にとどまるつもりはないと発言。 「私の目標は戦争を終わらせることであり、公職選挙に立候補し続けることではない」と述べ、終戦後に実施される大統領選には出馬しない意向を示した。 ゼレンスキー氏は、「われわれはテロリストではない」ため、ロシアの民間人を攻撃することはないと強調する一方で、ロシア国内の奥深くを脅かすため、より強力な米国製兵器の入手を望んでいることをほのめかしたが、具体的な兵器名は明らかにしなかった。 アクシオスによると、ゼレンスキー氏は今週米ニューヨークで行われたトランプ氏との会談で「われわれに必要なのはただ一つだ」と伝えた。 ゼレンスキー氏は「米国からそのような長距離兵器が供給されれば、われわれは使用する」と述べた。 ウクライナは現在、ロシアのエネルギー施設を頻繁に攻撃しており、ゼレンスキー氏はトランプ氏から攻撃継続の許可を得たと述べた。 ゼレンスキー氏によると、トランプ氏は「エネルギー問題について応じられることを支持する」と述べたという。【翻訳編集】 AFPBB News