午前の日経平均は反発、ハイテク株の一角高い エヌビディア決算控え様子見も

 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比135円55銭高の4万2529円95銭となった。写真は都内の株価ボード。2022年6月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比135円55銭高の4万2529円95銭となった。一部のハイテク株が底堅く推移し、相場を支えた。ただ、米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えた利益確定売りで、マイナス転換する場面もあった。様子見姿勢が強く、指数としては一進一退の展開が続いた。

日経平均は前営業日比81円高と小幅高でスタートした後、マイナス圏に沈み、前場序盤に一時124円安の4万2270円18銭まで下落した。ただ、売りがどんどん加速する展開にはならず、下げ一服後は前営業日終値を挟んだ値動きが継続。前場後半にかけてはハイテク株の一角がしっかりとなり、4万2500円台でもみ合った。

27日(米国時間)にエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードは強く、日経平均の明確な方向感はみられなかった。市場では「足元では積極的な売買は手控えられているが、上がっていた銘柄が売られるなど循環的な動き」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との声が聞かれた。

一方、テクニカル面では「7月24日の取引時間中の高値(4万2065円83銭)や、25日移動平均線が位置する4万1900円台付近が下値めどとして意識されやすいのではないか」(及川氏)という。

TOPIXは0.11%安の3068.50ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9945億8100万円だった。東証33業種では、電気・ガス、空運、非鉄金属など19業種が値上がり。保険、その他製品、サービスなど14業種は値下がりした。

ニコン(7731.T), opens new tabはストップ高となり、プライム市場の値上がり率第2位。欧州の大手眼鏡メーカー、エシロールルックスオティカから出資比率引き上げの提案を受けているとの一部報道が材料視された。

プライム市場の騰落数は、値上がり663銘柄(40%)に対し、値下がりが855銘柄(52%)、変わらずが101銘柄(6%)だった。

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