午前の日経平均は反発、ハイテク株の一角高い エヌビディア決算控え様子見も
[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比135円55銭高の4万2529円95銭となった。一部のハイテク株が底堅く推移し、相場を支えた。ただ、米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えた利益確定売りで、マイナス転換する場面もあった。様子見姿勢が強く、指数としては一進一退の展開が続いた。
日経平均は前営業日比81円高と小幅高でスタートした後、マイナス圏に沈み、前場序盤に一時124円安の4万2270円18銭まで下落した。ただ、売りがどんどん加速する展開にはならず、下げ一服後は前営業日終値を挟んだ値動きが継続。前場後半にかけてはハイテク株の一角がしっかりとなり、4万2500円台でもみ合った。
27日(米国時間)にエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードは強く、日経平均の明確な方向感はみられなかった。市場では「足元では積極的な売買は手控えられているが、上がっていた銘柄が売られるなど循環的な動き」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との声が聞かれた。
一方、テクニカル面では「7月24日の取引時間中の高値(4万2065円83銭)や、25日移動平均線が位置する4万1900円台付近が下値めどとして意識されやすいのではないか」(及川氏)という。
TOPIXは0.11%安の3068.50ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9945億8100万円だった。東証33業種では、電気・ガス、空運、非鉄金属など19業種が値上がり。保険、その他製品、サービスなど14業種は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり663銘柄(40%)に対し、値下がりが855銘柄(52%)、変わらずが101銘柄(6%)だった。
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