米、ICC判事ら4人に制裁 国務長官「国家安保上の脅威」

トランプ米政権は20日、国際刑事裁判所(ICC)判事と検察官の計4人に対し新たな制裁を科すと発表した。オランダ・ハーグで3月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[ ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米政権は20日、国際刑事裁判所(ICC)の判事と検察官の4人に対し新たな制裁を科すと発表した。イスラエル指導部を標的にし、過去に米当局者を捜査したことを受け、ICCへの圧力を強めている。

ルビオ米国務長官は声明で、ICCを米国とイスラエルに対する「法戦争の道具となっている国家安全保障上の脅威」と非難。「米国はICCの政治化、権力の乱用、国家主権の無視、司法の違法な権限の拡大に対し、明確かつ断固として反対している」と述べた。

制裁によって、米国内にある資産は凍結される。

ICCは昨年11月、パレスチナ地区ガザでの情勢を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相らに対し戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行した。

トランプ政権は6月にも、ICCがイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出し、過去にアフガニスタンにおける米軍部隊による戦争犯罪の捜査開始を認めたことを受け、ICCの判事4人に制裁を科したばかり。

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