トヨタ斬新「スライドドアSUV」が凄かった! 全長4.3m×カクカクボディ採用! フラットな"広々車内"も魅力だった! 「Tj CRUISER」とは? 懐かしきコンセプトを改めて振り返る
●「ツールボックス」と「喜び」を融合したコンセプト
トヨタが提案する「Tj CRUISER」は、バンの積載性能とSUVの力強さを融合させた新ジャンレルのクロスオーバーコンセプトです。
名前の由来には深い意味が込められており、「Tj」の「T」は「TOOL-BOX(道具箱)」、「j」は「Joy(喜び)」を表しています。
さらに「CRUISER」はトヨタのSUVラインアップに伝統的に使用されている名称です。
この車両は、実用性とアクティブなライフスタイルを両立するモデルとして設計されています。
ボックス型のバンのようなフォルムに、SUVらしい力強さをセンスよく融合させた独自のスタイルが特徴的です。
一見大きく見えますが、実際のサイズは全長4300mm×全幅1775mm×全高1620mm、ホイールベース2750mmとコンパクト。
狭い道路や狭い駐車場でも扱いやすく、アウトドア用の車両としても優れた走破性能を持っています。
●フラットで実用的なデザイン、見た目は “工具箱” のよう
Tj CRUISERの外観は、一目見て印象的なデザインとなっています。
フラットなボンネットに加えて、スクエアなシルエット、出っ張ったバンパー形状のタフな印象、張り出したフェンダーアーチがオフロード感を演出しています。
フロントグリルとヘッドライトには近未来的な要素も取り入れられており、モーターショーで公開されたボディカラーはグレーでした。
実用性を重視したエクステリアには、傷がつきにくいように樹脂製のパーツが多用されています。
ボンネットやルーフ、フェンダーなどには、傷がついても目立ちにくいフリーフォーム(自由形状)樹脂が採用され、実用性を高めています。
●内部は驚きの実用性!3m長の荷物も積載可能
インテリアは見た目以上に実用的です。
2列シート仕様ながら、広々としたフラットな室内空間を確保し、サーフボードや自転車などの大型アウトドア用品も楽に積載可能。
シートを全てフラットにすれば、3m長の長尺物も収納できる設計となっています。
また、シートの背面やデッキボードなどに複数の固定ポイントを設け、様々な荷物から長尺物まで自由に固定できます。
ドアは両開きのスライド式を採用。大きな荷物を積載している場合や狭い駐車場でも乗り降りが容易で、使い勝手の良さが感じられます。
また、助手席を含む全てのシートが前に倒れる設計になっており、室内の自由度が高いのも特徴です。
過去にSNSなどでは「Tj CRUISERのインテリアは本当に使える!3メートルのサーフボードも余裕で積めるって最高じゃん!」、「バンとSUVの良いとこどりって感じ。ファミリーからアウトドア派まで幅広く使えそう」という声が見られていました。
なお公開当時のパワートレインは、2.0リッタークラスのエンジンとハイブリッドシステムをベースに、前輪駆動や4輪駆動が想定されていました。
現在であれば、ハイブリッド以外にプラグインハイブリッド、バッテリーEVなどの電動化も考えられそうです。
Tj CRUISERは、仕事や趣味、レジャーまで幅広く対応できる、まさに「道具箱」のようなクルマです。
ただ、2017年のお披露目から時間が経過しているにもかかわらず、2025年8月時点では市販化の話は出ていません。