「人生の半分をタイトリストで」ドライバーはGT1 阿久津未来也に学ぶやさしい優勝ギア
優勝セッティング
2025/06/02 16:16
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(31日)◇JFE瀬戸内海GC (岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆2864人)
阿久津未来也が30歳でツアー初勝利を手にした。「タイトリスト歴は15年になる。人生の半分、お世話になってきた。良い報告ができます」と長年、用具サポートを受けてきたメーカーに感謝。パワーよりも精度で勝負するタイプの選手として万全の準備を整えてきた。
1Wと5UTはそれぞれ最新ラインアップの中で最も寛容性が高い「GT1」を選ぶ。今季のドライビングディスタンスは285.54ydで72位。「自分はどうやって打っても300ydは飛ばない。河本力や蝉川泰果のようなスピン量の多いボールは打てない」というスタイルを受け止め、男子プロの中でもやさしいセッティングを組んできた。
2年以上前から師事するドラコンプロの山崎泰宏のアドバイスで、多くのクラブのシャフトフレックスをXからSに変えたのも今季開幕前のこと。3月のツアー外競技「北九州オープン」で優勝し、シード選手として4年目のシーズンに自信を深めた。アイアンは最も長い5番が中空構造、6番以降もキャビティにしている。
パッティングが生命線。序盤戦は不振に苦しみ、前週の「日本プロゴルフ選手権」からL字マレット型のスコッティキャメロン「スーパーセレクト デルマー」でプレーした。
「ずっとピン型を使っていて、まず真逆のタイプの大きいヘッド(ネオマレット型)を使ってみたが、距離感が少し難しかった。L字にして打ち方を変えることを考えた」と思い切ってスイッチ。さらに今週は右肩が下がる悪癖を矯正するべく、アドレス時にクロスハンドで握ってから順手に持ち替える手順を繰り返した。ボールのラインをターゲットに向けて合わせたのも、普段よりも丁寧にセットするため。前週の日曜日に近隣コースでのプレーで得た手応えを本番に持ち込み、初白星に繋げた。
<阿久津未来也の初優勝のギア>
ドライバー:タイトリスト GT1(ロフト9度) シャフト:藤倉コンポジット ベンタス TR ブルー(重さ60g台、硬さS) グリップ:ゴルフプライド
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10(3HL16.5度)、Qi35 ツアー(7番21度) シャフト:藤倉コンポジットベンタス TR ブルー(70g台、S)
ユーティリティ:タイトリスト GT1(5番23度) シャフト:藤倉コンポジット ベンタス HB(90g台、X)
アイアン:タイトリスト T200(5番)、620 CB(6番―9番) シャフト:トゥルーテンパー AMTツアー ホワイト S200
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(46、50、54度)、ボーケイ プロトタイプ(60度) シャフト:トゥルーテンパーダイナミックゴールドEX ツアーイシュー ウエートロックS200
パター:スコッティキャメロン スーパーセレクト デルマー
ボール:タイトリスト プロV1x