死後に木につるされたと警察、アメリカ南部で遺体で発見の黒人女性

画像提供, Christy Spivey

画像説明, フォーチュンさんは空き家の敷地内で遺体で発見された

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アメリカ南部ミシシッピ州で先月、黒人女性が木につるされた状態で死んでいるのが見つかった事件で、地元警察は25日、女性は死後に木につるされたとの見方を示した。

この見解は、1人の刑事が法廷で明らかにしたもの。警察は、4人の子どもを持つタシア・フォーチュンさん(29)が、薬物をめぐるトラブルに関連して殺害されたとみているという。

フォーチュンさんの遺体は8月、同州ジャクソンの空き家の敷地内で、木につるされた状態で発見された。

ミシシッピ州には、人種差別による暴力やリンチの歴史がある。ジャクソンは黒人住民が多数を占めるだけに、住民らに不安が広がった。数週間にわたり臆測が飛び交い、情報公開を求める声が高まった後、警察は複数の人物を逮捕した。

警察は発表の中で、フォーチュンさんは殺害されてから木につるされたとして、「現場の状況と、首をつったように見せかけた状況は仕組まれたものだった」と検視官が判断したと明らかにした。

当局は正確な死因を公表しておらず、遺体が木につるされたと判断した根拠についても説明していない。

フォーチュンさんの母親クリスティ・スパイヴィーさんはBBCに対し、検視官から「首つりによる事案としては扱っていない」と言われたのだと明らかにした。検死官は母親に、フォーチュンさんは木につるされる前にすでに死亡していたと伝えたという。

スパイヴィーさんによると、警察はこの事案が「薬物に関連している」と説明したという。

スパイヴィーさんは25日、ジャクソンの警察署の外で記者団に応じ、娘が死の間際まで必死に生きようと抵抗したと確信していると語った。

「娘がそうしたと、私には分かる。私は娘のことを知っているので」と、母親は述べた。フォーチュンさんは、7歳、5歳、4歳、1歳の幼い子ども4人を残して逝ってしまったとも付け加えた。

「タシア・フォーチュンに正義を」と書かれたシャツを着たスパイヴィーさんは、無実の人が収監されることは望んでいないと強調した。

この事件に関連して、これまでに黒人3人が逮捕された。このうち、ジャークス・ラトリフ容疑者(51)は無罪を主張している。保釈は認められず、勾留が続いている。

今週には、アーネスト・ロイド・ジュニア容疑者(25)が逮捕された。

25日には、出頭したエリック・クラーク被告(45)が殺人罪で訴追された。28日に出廷する予定。

フォーチュンさんの死を含め、アメリカ国内では近年、黒人がつるされた状態で死亡しているのが発見される事案が複数起きている。こうした状況を受け、連邦議会議員は司法省と連邦捜査局(FBI)に捜査を求める書簡を送っている。

アヤナ・プレスリー下院議員(マサチューセッツ州、民主党)は、9月に連邦議会へ送った書簡で、記録に残る同様の事案を少なくとも10件挙げた。書簡には、米連邦議員50人以上が署名した。

20日には、住民の半数以上を黒人が占める、首都ワシントン近郊のメリーランド州プリンス・ジョージズ郡で、黒人男性が木につるされた状態で死亡しているのが見つかった。当局はこれについて、事件性はなく、自殺だと判断した。

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