イスラエル首相、イラン軍事攻撃は目的達成に「非常に近づいてる」
イスラエルのネタニヤフ首相は6月22日に同国の報道陣に対し、イランに対する軍事攻撃について「核の脅威と弾道ミサイルの脅威という2つの具体的な脅威を排除するためにこの作戦に着手した」と述べた。写真はホワイトハウスでの会談後のトランプ米大統領(左)とネタニヤフ首相。4月7日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Mohatt)
[22日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は22日に同国の報道陣に対し、イランに対する軍事攻撃について「核の脅威と弾道ミサイルの脅威という2つの具体的な脅威を排除するためにこの作戦に着手した。私たちはそれらの目的達成に向けて一歩一歩前進している。(目的)完了に非常に、非常に近づいている」と主張した。その上で「目的が達成されれば作戦を完了し、戦闘は停止する」と言及した。
米軍は地中貫通弾(バンカーバスター)でイラン・フォルドウの重要な核施設を攻撃したが、ネタニヤフ氏は被害の程度はまだ分からないと説明。イランは、いかなる犠牲を払っても自国を守ると反発した。
イランが保有する濃縮度60%のウランの行方についてネタニヤフ氏は「私たちはその行方を非常に注視している。それが核兵器開発の重要な要素であることは確かだ」とした上で、「それは唯一の要素ではないし、十分な要素でもない。しかし、それは重要な要素であり、私たちはそれに関して興味深い重要情報を持っているが、それを明らかにするのは差し控えさせてほしい」と語った。
少なくともイスラエルが今月13日にイランの核濃縮施設への攻撃を開始するまでは、イランはウランを最大60%まで濃縮していた。さらに精製すれば兵器級となる約90%に達することも可能で、2015年の核合意に定められたウラン濃縮度の上限の3.67%を大きく上回っている。第1次トランプ米政権は18年にイラン核合意から離脱したが、イランは翌19年までウラン濃縮度の上限を順守していた。
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