柚香光をゲストに迎え、華やかでパワフルなステージを展開 『バーン・ザ・フロア』開幕レポート到着

ダンスエンタテインメント『BURN THE FLOOR(バーン・ザ・フロア)-COLOR MY HEART-』が、2025年7月25日(金) に大阪・フェスティバルホールで初日を迎える。このたび本作の開幕レポートと、7月24日に行われた囲み取材のコメントが到着した。 【全ての写真】『BURN THE FLOOR(バーン・ザ・フロア)-COLOR MY HEART-』より ダンス・エンタテインメント・ショーの最高峰『バーン・ザ・フロア』(BTF)が、元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光を迎えて贈る新作『BURN THE FLOOR -COLOR MY HEART-』。そのサブタイトル通り、ハートがさまざまなカラーで彩られ息つく間もない、華やかでパワフルなステージが大阪・フェスティバルホールで開幕する。 クラシカルで重厚な趣のホールは、ミラーボールが回る巨大なダンスフロアへ! ステージや、ときには客席にまで降りて踊るダンサーたちの熱量は、観客を思わずのけぞらせるほどの迫力。スピーディなターンやサンバのステップで衣裳の先まで激しく揺れる「Magalenha」など、長年のBTFファンにもうれしいナンバーから、男役を極めた柚香ならではのジェンダーレスな魅力のシーンまで多彩に展開してゆく。30曲近い楽曲を生バンド&シンガーのソウルフルなボーカルで届けるライブ感も加わり、アスリート的な目を奪うダンスにただただ圧倒された。 柚香は多忙な中でリハーサルを重ね、世界トップクラスのダンサーが集まるカンパニーと横一列に並んで踊っても身体のキレなど見劣りしない。それどころか覇気のある表情や宝塚時代には見られなかったステップやターン、驚きのリフトを見せ、白い肌と背中の筋肉が織りなす美や透明感で異彩を放つ。もともとBTFダンサーは個々でもペアでも、それぞれの個性を解放し、輝く人々の集団。だからこそお気に入りのペアやダンサーを見つける楽しみがあるのだが、そんなカンパニーに柚香はピタリとハマった。柚香は柚香でしかなく、その個性をさらに磨き上げた。 裸足の柚香のソロから始まる「Killer Tango」は、髪を振り乱して踊る姿から、どこかファム・ファタール的な妖艶さを醸し出す。続くマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」でのクールな表情、男性ダンサーに高く掲げられてのリフト……と、ストーリー性のある一連の流れが、柚香という希代のエンターテイナーによって見事にショーアップ化されていた。また、男性ダンサーと踊るときの挑発的な仕草、女性ダンサーとのシンクロする美しさ、アンニュイかつ魅惑的な歌声など、あらゆる楽曲でバラエティに富んだ姿を見せる。大勢の男性ダンサーに囲まれてひとり踊るシーンでは、柚香が宝塚時代に披露した“野獣”以上の鋭さで、触れたらやけどしそうなエネルギーを感じた。 もちろんBTFが誇る世界トップクラスのダンサーたちの技には、あらためて驚くばかり。男女がときに挑発し合いながら、さまざまな愛の形を表現する濃密でハイレベルなペアダンス。鮮やかな衣裳でロックに踊る群舞、荘厳な始まりからゾクゾクするマタドール的なシーン、黒燕尾の紳士とドレスの美女がスモークのなかで優雅に踊るワルツなど。ボールルームダンスの伝統と革新を盛り込んだ場面が、今回も凝縮している。「Hallelujah」の壮大なボーカルとダンスも胸に響く。 最後はおなじみの「Ballroom Blitz」で、柚香も含めキャスト全員が、髪を振り乱しながら激しいステップで最高潮に盛り上がる。まさに魂に火をつけるような情熱的なダンス! 踊る喜びが全身から放たれる圧巻のパフォーマンスを、自らの心も解放し、思い切り楽しもう。 今公演は2025年7月28日(月) まで大阪・フェスティバルホールにて上演。 取材・文:小野寺亜紀

ぴあ
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: