アップル社員の「給与テーブル」一覧表。iPhoneの巨人は、AIスタッフやソフトウェアエンジニア、デザイナーにいくら支払っているのか?(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)
アップル(Apple)は「あらゆる分野」の人材を採用していると、ティム・クックCEOは語った。このテック大手はAI戦争で遅れを取っており、同社のトップクラスの研究者数名がメタ(Meta)に引き抜かれている。連邦政府への提出書類により、アップルがマシンラーニングスタッフやその他の重要な役職のスタッフに支払っている給与額が明らかになった。 AI覇権競争がテック大手企業で激化するなか、アップル(Apple)は同業業他社の多くに遅れをとっている。 ブルームバーグ(Bloomberg)の報道によると、アップルのトップAI研究者4名が、6月にメタ(Meta)へ移籍。また、アップルはAFM(Apple Foundation Models)グループ内の研究者の給与を値上げしているという。これは現在も続く人材争奪戦のもうひとつの兆候だ。 アップルは2024年、 AIプラットフォーム「Apple Intelligence」を発表した。今年のWDC(世界開発者会議)で、ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのクレイグ・フェデリギ氏は、Siriの開発には「さらなる時間」が必要だと述べている。 とはいえ、アップルはマシンラーニングやAI分野で数百もの職種を募集しており、同社での仕事を得ることは多くの人にとって依然として夢である。 アップルのティム・クックCEOは2023年、歌手デュア・リパとのインタビューで、同社は「あらゆる経歴の人」を雇用しており、協調性、好奇心、創造性といった資質を重視していると語った。 「基本的に、我々は皆、1+1=3だと信じている」と、クックCEOはインタビューで述べた。「あなたのアイデアに私のアイデアを足すと、個々のアイデアよりも優れたものになる。」 競争力のある給与に加えて、アップルは株式付与から製品割引まで、さまざまな福利厚生を提供している。 アップルなどの大手IT企業は、給与情報を公表していない。だが、米国外から採用する際に提出する連邦書類から、特定の役職の給与範囲を推測することが可能だ。ただし、このデータは外国人採用者のみを対象としており、従業員が基本給に加えて受け取る株式やその他の福利厚生は含まれていない。 アップルの給与報告書によれば、マシンラーニングエンジニアや研究者は最高31万2200ドル(約4527万円、1ドル=145円換算:以下同)の収入を得ることができる。その一方、ヒューマンインターフェースデザイナーは、最高46万8500ドル(約6793万円)の収入を得ることができるという。 アップルのデータサイエンティストは基本給で32万2400ドル(約4675万円)を稼ぐことができ、ソフトウェア開発エンジニアは37万8700ドル(約5491万円)もの収入を得ることができる。 アップルは、Business Insiderからのコメント要請にすぐには応じなかった。 2025年第2四半期の応募に基づいて、アップルが他の主要な役職に支払う給与は次の通りだ。