中国、EUに南シナ海での「トラブル誘発」やめるよう要求
6月5日、在フィリピン中国大使館は、欧州連合(EU)に南シナ海での「トラブル誘発」をやめるよう求め、フィリピンに対しては同海域での紛争解決に外部の力を頼らないよう警告した。写真は2日、フィリピン・マニラのマラカナン宮殿で、フィリピンのマルコス・ジュニア大統領との会談を前にゲストブックに署名する欧州連合のカラス外交安全保障上級代表。代表撮影(2025年 ロイター)
[北京 5日 ロイター] - 在フィリピン中国大使館は5日、欧州連合(EU)に南シナ海での「トラブル誘発」をやめるよう求め、フィリピンに対しては同海域での紛争解決に外部の力を頼らないよう警告した。
フィリピンを訪問した欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は、同海域での中国の活動に懸念を表明した。
これを受けて中国大使館の報道官は、EUに干渉する権利はないと表明。「われわれはEUに対し、南シナ海における中国の領有権と海洋権益を尊重するよう求める」とする声明を出した。
また、中国との意見相違に対処するための対話と協議に戻るようフィリピンに求めた。
在中国のフィリピン大使館からはコメントを得られていない。
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