エヌビディア決算に注目、AI業界の試金石に=今週の米株式市場(ロイター)

Lewis Krauskopf [ニューヨーク 22日 ロイター] - 25日から始まる週の米株式市場は、テクノロジー株が不安定な展開となる中、27日に発表される半導体大手エヌビディアの四半期決算が注目材料となる。同社の決算は急速に成長する人工知能(AI)業界にとって重要な試金石になるとみられている。 これまで大きく上昇してきた情報技術セクターは22日までの週に1.6%下落した。 ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マシュー・マリー氏は、エヌビディアの決算に向けて投資家はより「神経質」になっていると指摘。「グループ全体が下落し、その中で最も重要な銘柄が決算を発表すれば、その影響は通常よりも大きくなる」と語った。 また、レイモンド・ジェームズ・インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、マット・オートン氏は「エヌビディアはAI業界の動向を象徴するような存在と見なされている。AI関連銘柄全体への先読みは間違いなく行われており、それが今年のS&P総合500種のリターンをけん引してきた」と指摘した。 アナリストは最近のハイテク株安の要因として、投資家がAIに過剰に期待している可能性があるというオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)の発言や、AI投資のリターンに疑問を投げかけるマサチューセッツ工科大学の研究などを挙げている。 エヌビディアの決算は、おおむね予想を上回り株式市場を押し上げてきた第2・四半期の米企業決算シーズンを締めくくる。 ゴールドマン・サックスのストラテジストは、エヌビディアやアップル、マイクロソフトなどを含む超大型ハイテク企業7社「マグニフィセント・セブン」の業績が特に堅調だと指摘。エヌビディアの予想を含めたマグニフィセント・セブンの増益率は26%と、残りのS&P総合500種採用企業の7%を大幅に上回る見通しだとした。 LSEGのデータによると、エヌビディアの第2・四半期決算は1株利益が48%増加すると予想されている。 25日からの週には消費者信頼感指数やインフレ指標など経済データも注目される。

ロイター
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