対米投資「第2弾」? 三菱重工など次世代原子炉「SMR」関連株/日経平均続伸【今日の注目株&日本株市場見通し】「デイリーZAi」2月19日号

◆今日の内容を10秒でチェック!  ・日経平均は続伸!  一時500円超高も、アドテスト重荷に ・ブックオフGが伊藤忠と資本提携、トレンドマイクロは決算で買い ・対米投資「第2弾」候補?  次世代原子炉「SMR」関連銘柄 【表を見る】原子力発電の総合プラントメーカーである三菱重工業は小型軽水炉の開発を推進、日揮ホールディングスやIHIにも注目…対米投融資「第2弾」の有力候補? 「SMR(小型モジュール炉)」関連銘柄はこちら! ●【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!  続伸!  一時500円超高も、アドテスト重荷に 【今日の相場】  日経平均株価は続伸!  18日の米国市場では主要株価指数がそろって続伸した。半導体のエヌビディアなど、ハイテク株の一角が買われた。今日の日経平均株価は米株高の流れを引き継ぎ、後場には一時5万7709.82円(+565.98円)まで上昇。10日に付けた過去最高値(終値ベース、5万7650.54円)を上回る場面があった。堅調な米経済指標が相次ぎ、為替相場が一時1ドル=155円台前半まで円安に振れたことから、自動車などの輸出関連株に買いが入った。ただ、話題株で取り上げたアドバンテストの下落が日経平均株価の重荷になった。  今晩の米国では、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数などが発表される。小売大手のウォルマートの決算は、米消費動向を探る上で注目されそうだ。また、米軍が早ければ週末にもイランを攻撃する準備を整えているなどと報じられており、イラン情勢をめぐる報道にも目配りしておきたい。 【日経平均】57467.83円↑ (+323.99円) 【グロース250】760.63→ (+1.34) 【NYダウ】49662.66ドル↑ (+129.47ドル、18日) 【ナスダック】22753.635↑ (+175.251、18日)  【今日の話題株】 ◆ブックオフグループホールディングス(9278) 2100円(+400円)  取引時間中は売買成立せずストップ高。伊藤忠商事と資本業務提携契約を締結した。伊藤忠は小学館や集英社、講談社からブックオフG株87万9000株(議決権ベースで5.01%)を取得する予定。伊藤忠が有する全国約1万6400店のファミリーマート店舗網を活用したリユース品の仕入れ強化などを掲げており、成長するリユース市場の取り込みへの期待が高まったようだ。 ◆トレンドマイクロ(4704) 5832円(+241円)  セキュリティソフト「ウイルスバスター」が主力。18日の取引終了後に発表した2025年12月期決算は、営業利益が前の期比20.1%増の577億円となった。2026年12月期の営業利益は2.4%減の564億円となる見通しだが、市場予想を上回っており、会社側の想定ほど費用は増えないとの見方もあった。また、AI(人工知能)を活用したサービスへの期待が根強いようだ。 ◆アドバンテスト(6857) 2万5995円(-965円)  前場にマイナス転換。ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。15日に同社のIT環境内で異常な動きを検知。暫定的な調査の結果、権限のない第三者が同社ネットワークの一部に不正アクセスし、ランサムウェアを展開した可能性があるという。現在も調査は継続しており、全容解明や防御体制の強化に取り組むとしている。 ●【2】木曜コーナー「今日の注目株」 対米投融資の第2弾は次世代原子炉「SMR」?   今回は小型モジュール炉(SMR)に注目だ。 日米両政府は18日、日米合意に基づく日本の5500億ドル(約84兆円)の対米投融資について、「第1弾」の案件が決まったことを明らかにした。決定したのは人工ダイヤモンド生産(投資金額は約900億円)、原油輸出施設整備(同3300億円)、ガス火力発電所開発(同5兆2000億円)の3案件となった。  18日の取引ではこれらに関連する銘柄が物色された(2月18日号参照)が、株式市場では早くも「第2弾」への思惑が高まっている。この「第2弾」については、3月に予定する高市早苗首相の訪米に合わせて検討を進めるなどといった関係者の話が報じられており、次のターゲットを探る動きが活発になりそうだ。  報道によれば、次世代型原発の建設が有力となっているようだ。これを受け、次世代型原子炉の1つであるSMR関連銘柄の注目度が高まっている。高市首相は「エネルギー・資源安全保障の強化」を公約に掲げ、日本が生んだペロブスカイト太陽電池の普及、次世代革新炉とフュージョンエネルギー(核融合)の早期社会実装、冷媒適用技術や光電融合技術など「省エネ技術」を支援するとしている。エネルギー問題を解決する上でも、3月の訪米時に議題に挙がる可能性があるだろう。  上の表には、注目の「SMR」関連銘柄を挙げた。三菱重工業は原子力発電プラントの開発から製造・運転・保守まで一貫したサービスを供給できる総合プラントメーカー。小型軽水炉の開発を進めているほか、離島・僻地・災害地用電源など多目的利用を可能とするポータブルな超小型原子炉(マイクロ炉)なども開発しており、関連銘柄の中心的な位置づけになりそうだ。  日揮ホールディングスはSMR開発で世界をリードする米ニュースケール・パワーに出資し、SMRプラントのEPC(設計・調達・建設)事業への進出を目指す。同じくニュースケールに出資するIHIはSMRの主要構成機器である格納容器の製造・検査技術の開発を進め、中部電力もSMRの研究開発や実証を推進している。

ザイ編集部

ダイヤモンド・ザイ
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