〈磐越道バス事故〉ソフトテニス部顧問の「パワハラ指導」をOBが証言 「生徒を乗せたレンタカーで事故を起こしたことも」
福島県警は目下、過失運転致死傷容疑で逮捕した若山哲夫容疑者(68)がハンドルを預けられるに至った経緯を調べている。 この惨事を巡っては、バス会社「蒲原(かんばら)鉄道」と北越高は真っ向から食い違う言い分だったが、 「もう、うんざりです。大人たちが責任のなすり合いをしているだけじゃないですか。寺尾先生にはお世話になりましたけど、会見での話が事実かどうか、信じられなくて……」 と、ソフトテニス部OBが重い口を開いた。寺尾先生、とは部の顧問の寺尾宏治教諭(42)のことである。 OBの話を続ける前に、社会部デスクの解説。 「蒲原鉄道は高校側からレンタカーや運転手の手配を依頼されたと主張し、高校側はこれを否定しました。そして高校側は5月10日に再度開いた会見で、顧問に“レンタカーを手配してほしいとか、運転手の紹介を依頼したことはない”と強調させたのです」 しかしその5日後。金子恭之国土交通大臣が、北越高を借受人とする契約書の存在を明かし、こう語った。 「契約書の内容に基づけば、本件事案での運送行為は、高校がレンタカーを使用して自ら行った運送行為となる」
先のソフトテニス部OBは、次のように続ける。 「金子大臣の発言だけでは寺尾先生がうそをついていると断定できません。ですが先生は、当日の運転手の様子も、マイクロバスのナンバーが緑か白かも確認しなかった。その理由を蒲原鉄道の営業担当を信頼していたから、と話していました。これが世間で通用しないのは僕にも分かります」 このOBは、事故を受けて昔の部活仲間と密に連絡を取っているという。その仲間が後を継ぐ。 「先生は自身でもプレーしていて県内上位の実力があった人で、北越高ソフトテニス部の指導者としても12〜13年目。北越をインターハイの常連にまで押し上げました。その半面、選手が精神的に追い込まれるような指導があったのも事実です」 一体どういうことか。 「先生の担当教科が数学なのも関係あると思うのですが、雷を落とすときも理詰めなので選手は反論できない。つまり選手にとっては逃げ道がない“パワハラ指導”となる。特に団体戦で調子が悪いときは、まとめ役に対して細か過ぎるほどダメ出しします。実際、それで心が折れて退部した者が複数います」(同)