血圧を測定できるスマートウォッチは高齢者でも使える?77歳の母に試してもらった結果(@DIME)

ファーウェイの「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」(以下、WATCH D2)は、スマートウォッチでありながら血圧を測れるユニークなデバイスだ。 血圧の測定に関しては日本の管理医療機器認証を取得しているから信頼が持てるし、睡眠や活動量など様々なモニタリングが可能なので、健康管理には最適である。 同社のヘルスケアアプリを使用すれば、血圧を含む健康データを家族間で共有することもできるので、高齢者の見守りにも最適だ。 本機の発表会で流されたムービーでは、高齢者が自身で血圧を測る様子が映されていた。だが高齢者には、スマートウォッチの使い方に慣れていない人も多いはずだ。そのムービーを見た筆者は、自分の母はこれが使えるのだろうかという疑問を抱いた。 そこで今回は、メーカーから本機をお借りし、77歳の母に3週間使ってもらった。iPhoneの操作も一苦労な母にとって、初めてのスマートウォッチ。どこまで使えたのか、実相をレポートする。

本題に入る前に、筆者の母のスペックを紹介しておこう。年齢は77歳。スマホはiPhone SE(第3世代)を使用しているが、その操作はかなり苦手。 具体的には、LINEのメッセージを送る、あるいはいつもプレイしているゲームをするのが精一杯といったくらいである。自分が撮った写真を、LINEで他人に送ることも難しい。当然ながら、スマートウォッチの使用経験はない。 そんな母の血圧が高めなことを、筆者は前々から知っていた。既往症もあるから、息子としては心配である。そこでWATCH D2の出番。母が本機で血圧を測ってくれれば、ヘルスケアアプリの連携によって、筆者のスマホからもその数値が見える。見守りツールとしてはぴったりだ。 だが、母は本機を操作できるのか。それが心配だった。なら試してみよう、ということで本企画が立ち上がった次第である。 WATCH D2。ディスプレイのサイズは1.82インチで視認性が高く、老眼の母でもしっかり見えていた。中央右の赤い水滴のマークが血圧測定ボタン ここからは、使用レポートに入っていこう。まずは、スマートウォッチを使うにあたって必須な、スマホとのペアリングである。結論から書くと、これは母にはできず、筆者がアシストした。 WATCH D2の画面に表示されるQRコードを読み込む、あるいはアプリからデバイスを追加するボタンを押すといった簡単な操作で済むのだが、なにぶん母は他のデバイスも含めてペアリング操作を一切したことがない。初めてだから仕方ない……といったところだろう。 ペアリング後は、ファーウェイのヘルスケアアプリで母のアカウントを作り、基礎情報を入力していくのだが、これも筆者が行なった。アプリの表示に従って、身長・体重などの必要情報を入力していくだけの簡単な作業だが、母には厳しかったようだ。 初期設定が済めば、本機はすぐに使えるようになる。トップ画面の赤い水滴アイコンをタップすると血圧測定の画面に遷移するので、そこに表示される測定ボタンを押せば、計測がスタートする。なお血圧の測定中は、以下の画像のような姿勢をとる必要がある。 ウォッチを装着している腕を折り曲げ、手首を心臓の高さに持っていく。その肘を逆側の手で支える。座っていても立っていても、静止していれば計測が可能だ これは母にとってもわかりやすい操作だったようで、やり方を教えたらすぐに自力でできるようになった。母も「これなら私でもできるわ」と口にし、自信を持ってくれた。筆者としてはホッと一安心だ。

@DIME
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