【天皇賞・春 細江純子の直前!GⅠパドック講座】厚みあるボディーで迫力 クロワデュノール本命

ホースコラボレーター・細江純子さん

(天皇賞・春、2026年5月3日 15:40、GI、京都11R、芝・右外3200m)

伝統の〝盾〟、天皇賞・春(3日、京都、GⅠ、芝3200メートル)にスタミナ自慢が顔をそろえた。ダービー馬か、昨年の覇者か、レジェンドが騎乗する芦毛のステイヤーか、それとも-。細江純子さんがピックアップした5頭の直前チェックポイントはここだ!

⑦クロワデュノール 緩さを感じさせない仕上がりが理想

迫力ボディーを手に入れたクロワデュノール。パドックで外め外めを周回していればグッドだ

もともとパパのキタサンブラックの若いときと同様、キリンさんのような細身な体形でしたが、年齢とともに肉付きも良くなり、見せる体に変貌。特に前走の大阪杯では今までにないほど厚みのあるボディーで、迫力を感じさせました。

しかし、その一方で欲をいえばもう少し〝引き締まり〟を見せてもいいのかなとも思え、レース当日、坂路に入れたのは重さを懸念しての調整のようにも映りました。

よって今回は引き続き体重に見合う重厚さと、緩さを感じさせない仕上がりが理想。前回同様にトップラインのつながりを見せ、パドックの外め外めを大きく周回していれば体調良しとみていいと思います。

⑫ヘデントール 力みすぎていないかが重要

ヘデントール

前走は骨折からの長期休み明けで、メンタル的にイライラしたところがあり、その点がゲートでの遅れにつながったように思えました。勝った昨年も戦歴の浅さに加えて精神的にナイーブになる面があり、レーン騎手は返し馬で気持ちをフッと抜く作業をしていました。

よって今回、注目すべきは体以上に気持ちのあり方。おそらく2人引きになると思うのですが、テンションが高いと首に力が入って〝ツル首〟になってしまうので、力みすぎていないかのチェックが重要。ポイントは人の引き手。力が入って手綱がピーンと張りすぎていると力みが強い証拠となるので、首の角度とともにチェックを。

あとは返し馬に行ってのルメール騎手とのコンタクト。キャンターへの降ろししなと止め際がスムーズなら折り合い面での心配が消え、期待が持てます。

⑭ホーエリート 気持ちがルンルンして歩けていれば

ホーエリート

前走は10キロ増で、過去最高となる486キロでの出走でした。もともと牝馬にしては骨格がしっかりしている印象でしたが、5歳となった今、つくべきところに筋肉がついてめりはりのあるグラマラスなボディーに成長。素晴らしく映ります。

さてパドックでのポイントですが、前軸がしっかりと起きた状態での周回に加え、気持ちがルンルンとして歩けていればいいと思います。逆に重心が前に落ちて脚取りが重く、気持ちがイライラとしているときは結果が伴わないようにも…。

折り合い面を含め、当日の気分がとても重要。パドック周回中の首を左右に振るしぐさや尾っぽのなびき方など、ルンルンとした雰囲気が伝わってくればグッドだと思います。

③アドマイヤテラ 体を大きく見せられているか

アドマイヤテラ

もともとトモが薄く映るタイプで、体重よりもこぢんまりとして見えましたが、年齢とともにトモのボリューム感が増し、体重に見合う体となってきました。

よって今回も体を大きく見せることは重要ですし、メンタル的に繊細なところがあるタイプに見受けられるので速歩になりすぎず、落ち着いて周回できていればいいと思います。

また芦毛の調子を判断するうえで分かりやすいのが毛づや。乾いた感じに映ることが多いので、逆にシットリとぬれたような肌質に見えるときには、内臓面の働きも含めて好調とみていいと思います。

①ヴェルミセル 活気のある常歩に映れば状態良し

ヴェルミセル

もともと緩さが目立つコロンとした体形で、決してパドックでは見栄えがするとはいえず、判断の難しいところがあります。よって他の馬と比べるというよりは、この馬なりにめりはりの利いた体で活気のある常歩(なみあし)に映れば、状態がいいと判断できると思います。

今回は追い切りの動きが以前に比べるとダイナミックな印象で、展開的に後方からの運びとなりそうな点から京都の外回りの最内枠は好条件でしょう。もちろん最後は騎手の進路取りの判断となりますが、3着だった京都大賞典のようなレース運びをすれば最後に脚を使える馬。〝ひょっとすると?〟と思わせる1頭です。

本命は⑦クロワデュノール。初の長距離戦で折り合い面などクリアしなければならない点はありますが、そこはデビュー時からの北村友騎手とのコンビ力が生かされる一戦になると思いますし、期待したいです。

相手は⑫ヘデントール。前走は負けはしましたが、久々と59キロを考えれば度外視していいように思えますし、使われたことでガス抜きができ、テンション的に我慢が利いていれば変わり身が望めます。

また、追い切りの動きから⑭ホーエリートを3番手と考えたのですが、外枠に入ったことで極端な競馬を強いられそう…。よってここは馬券的な妙味も考え、最内枠の①ヴェルミセルに。最後はいい脚を使えるタイプですし、ソツのない立ち回りと4コーナーのさばき次第では馬券圏内のチャンスありとみます。

買い目はクロワデュノールを3連単1着固定&3連複の1頭軸とし、⑦→①③⑪⑫⑬⑭で。

それでは皆さん、ステキな週末を。ホソジュンでしたぁ。

■細江純子(ほそえ・じゅんこ) 1975(昭和50)年3月12日生まれ。愛知県出身。武豊騎手に憧れ、96年にJRA初の女性騎手としてデビュー。2000年に日本人女性騎手として初の海外勝利(シンガポール)。01年の引退後はホースコラボレーターとしてさまざまなメディアで活躍し、フジテレビ『みんなのKEIBA』、関西テレビ『競馬BEAT』に出演中。Xのフォロワー数は現在23万超。

関連記事: