日経平均は続伸、日経・TOPIXともに最高値 円安が支え

 8月18日、 東京株式市場で日経平均は、前営業日比336円高の4万3714円31銭と、続伸して取引を終えた。都内の株価ボード前で4月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比336円高の4万3714円31銭と、続伸して取引を終えた。TOPIX(東証株価指数)と共に取引時間中の史上最高値を更新し、終値ベースでも最高値となった。前週末の米市場は主要3指数がまちまちだったものの、円安が支えとなり日本株は堅調な地合いだった。

日経平均は前営業日比74円高と小幅高でスタートした後、次第に上げ幅を広げ、400円超高となった。為替相場ではドルが147円台で推移し、円安基調が支えとなったほか、前週末に公表された堅調な米小売指標も投資家の安心感につながった。後場に入ってからもしっかりした地合いは続き、一時456円高の4万3835円12銭で高値を付けた。買いが一巡した後はもみ合いとなり、大引けにかけて上げ幅を縮小した。

物色面では、自動車株が買われたほか、サービスも堅調だった。前週末に堅調だった銀行株は売りが出た。

市場では「先物主導で買われている印象で、何か材料が出るとスピード調整となりやすいため注意は必要だが、足元の地合いは強い」(丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏)との声が聞かれた。

今週は米国ワイオミング州での年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控え、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に関心が集まる。丸田氏は「市場では利下げ期待が強い一方で、パウエル議長がハト派化するかは分からない。マーケットが期待するほどハト派的な発言が出なければ、利益確定売りを誘うかもしれない」と話している。

TOPIXは0.43%高の3120.96ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.43%高の1606.44ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆0028億7500万円だった。東証33業種では、サービス、輸送用機器、情報・通信など25業種が値上がり。銀行、海運、電気・ガスなど8業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.52%高の800.21ポイントと3日続伸した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1130銘柄(69%)に対し、値下がりが443銘柄(27%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。

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