ビットコインは長期保有者による売却が続いている:アナリストが指摘(CoinDesk JAPAN)

ビットコイン(BTC)は10万ドルを上回っているものの、機関投資家の強い関心にもかかわらず、高値更新に苦戦している。アナリストのチェックメイト(Checkmate)氏は、長期保有者が売却しており、これが価格の横ばい推移の一因になっていると指摘している。 ビットコインは5月初旬から10万ドル超で推移している。価格が10万ドルを下回ったのは、イランとアメリカの間で緊張が高まった6月22日だけだ。 しかし、週末は通常取引量が少なく、暗号資産(仮想通貨)は継続的に取引される唯一の分野であるため、この時期の価格動向は信頼性に欠ける傾向がある。 世界中で上場企業によるビットコイン購入についての議論が続いている上に、アメリカではETF(上場投資信託)が利用可能であるにもかかわらず、投資家はなぜビットコインが11万2000ドルを超える史上最高値を更新していないのか、疑問に思っている。 オンチェーンデータ、特に保有期間別の供給量の内訳を見ると、ビットコインを最低3年間、場合によっては10年以上保有している投資家による売却量が増加していることがわかる。 チェックメイト氏はこのデータを引用し、「この価格を抑え込もうとする売りの数々を見てほしい。市場を操作している連中が、3年以上前に手に入れたコインを売っている。強気相場なのに、利益目的で売ってるわけじゃないのは明らかだ…まるで紙くずのようだ」とコメントした。 これは、買い手がいるかぎり売り手が存在することを示唆しており、強気相場では価格が上昇すればするほど、保有株を処分しようとする売り手が見つかる可能性が高くなる。 チェックメイト氏はさらに「常に横ばい状態だ。抑制的、つまり退屈だ」と付け加えた。ビットコインは長期間にわたって調整局面が続いているため、市場抑制のストーリーが広まりやすい状況にある。しかし、データは意図的な抑制ではなく、持続的な売り圧力が継続していることを示している。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:DALL-E/CoinDesk|原文:Bitcoin Price Not Being Suppressed, Selling by Long-Term Holders, Checkmate Says

CoinDesk Japan 編集部

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