トランプ氏の「出生地主義」修正、控訴裁が違憲判断 全国差し止め

 7月24日 米連邦控訴裁判所は23日、米国で生まれた子供に自動的に国籍を与える「出生地主義」の修正を命じたトランプ大統領の大統領令は違憲との判断を下し、全国での施行を差し止めた。写真は5月15日、米ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[23日 ロイター] - 米連邦控訴裁判所は23日、米国で生まれた子供に自動的に国籍を与える「出生地主義」の修正を命じたトランプ大統領の大統領令は違憲との判断を下し、全国での施行を差し止めた。

決定は2対1で、トランプ氏が任命した判事が反対票を投じた。

連邦最高裁は6月、トランプ氏の出生地主義に関する大統領令を巡る訴訟で、全国一律の差し止め命令を出す下級裁判所の権限を制限し、その命令の範囲を再検討するよう指示していた。

ただ、この判決には例外規定が含まれており、裁判所は依然として大統領令の施行を全国的に阻止できる可能性がある。

控訴裁判所は今回の判決でワシントン、アリゾナ両州を含む原告の主張を認め、限定的な命令では「完全な救済」が得られないため全国規模の差し止めが必要との判断を下した。

トランプ政権は控訴裁判所のより多くの判事による拡大パネルでこの訴訟を審理するよう求めるか、最高裁判所に直接上訴することができる。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Nate Raymond reports on the federal judiciary and litigation. He can be reached at [email protected].

関連記事: