台湾とEU、「外部の浸透」工作に直面=頼総統
7月22日 台湾の頼清徳総統(写真)は22日、台北を訪問中の欧州議員団と会談し、台湾と欧州連合(EU)は緊密な経済・通商関係のほか、自由と民主主義という共通の価値観を持つ一方で、「外部の浸透」工作という同じ脅威に直面していると述べた。写真は5月8日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 22日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は22日、台北を訪問中の欧州議員団と会談し、台湾と欧州連合(EU)は緊密な経済・通商関係のほか、自由と民主主義という共通の価値観を持つ一方で、「外部の浸透」工作という同じ脅威に直面していると述べた。
頼氏は「近年、双方は外部勢力による情報操作や浸透に直面している。外部勢力は民主選挙の結果を操作したり、社会に対立を生み出したり、民主主義に対する人々の信頼を揺るがそうとしている」と指摘した。
台湾は中国が台湾で偽情報を拡散して市民の政府に対する信頼を損おうとしていると繰り返し非難。多くの欧州諸国もロシアが欧州政府の信用を失墜させ、EUを不安定化することを目論んでいると主張している。中国とロシアはそうした主張を否定している。
頼氏は、民主主義は誰かと戦うためのものではなく、かけがえのない生活様式を守るためのものだと主張。
「世界の民主主義防衛の最前線に立つ台湾は、世界の民主主義、平和、繁栄を守るため尽力する決意であり、欧州と経験を共有したい」と述べた。
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