「Windows 11 バージョン 25H2」の新機能は? 「WMIC」「PowerShell 2.0」の削除に注意
本日一般提供が開始された「Windows 11 2025 バージョン 25H2」は、OSコアを前バージョンの「バージョン 24H2」と共有している。そのため、とくに個人向けで特筆すべき新機能はないようだ。 【画像】「Wi-Fi 7」は「バージョン 24H2」からサポート。エンタープライズ向け機能も「KB5065789」以降でサポートされる 法人向けには、グループポリシーを用いてプリインストールされた「Microsoft Store」アプリを削除する機能が導入される。ポリシーが有効な間、削除されたアプリは再インストールがブロックされるため、職場や学校で特定のOS同梱アプリを使わせたくない場合に役立つ。 また、個人向けよりも強固な「WPA3-Enterprise」認証などをサポートしたエンタープライズアクセスポイント向けの「Wi-Fi 7」(Wi-Fi 7 for enterprise)が利用できるようになる。もっとも、これは「KB5065789」およびそれ以降を適用することで、「バージョン 24H2」でも利用できるようになる。 一方で、「バージョン 25H2」では「WMIC」と「PowerShell 2.0」がとうとうシステムから削除される。 「WMIC」(Windows Management Instrumentation Command line)はシステム情報を取得・管理できるOS機能「WMI」のコマンドラインインターフェイスで、システム管理者を中心に広く用いられている。「Windows Server 2012」「Windows 10 バージョン 21H1」から非推奨とされており、「バージョン 25H2」には含まれない。 ただし、「Feature on Demand」(FoD)機能としての提供は継続される。必要であれば「設定」アプリの[システム]-[オプション機能]ページから追加することは可能だ。 「Windows PowerShell 2.0」は、2009年に「Windows 7」に同梱する形でリリースされたバージョン。登場から15年以上、非推奨化から8年が経過しようとしており、とくにセキュリティ面ではすでに時代遅れとなっている。 移行先は「PowerShell 5.1」(Windows対応)や「PowerShell 7.x」(クロスプラットフォーム対応)。明示的に「PowerShell 2.0」の利用を指定しているレガシースクリプト(powershell.exe -Version 2)でなければ、ほとんどの場合で移行に問題はないだろう。
窓の杜,樽井 秀人