【バレー】サントリーがストレート勝ちで第3戦へ 1位大阪Bは敗退/SVリーグCS準決勝第2戦

<バレーボール大同生命SVリーグ男子チャンピオンシップ>◇準決勝◇第2戦◇26日◇Asueアリーナ大阪

バレーボールの大同生命SVリーグ男子・チャンピオンシップ(CS)準決勝第2戦。レギュラーシーズン(RS)1位の大阪Bは愛知と、2位のサントリーは名古屋と対戦。

【詳細】SVリーグCS準決勝第1戦

サントリー 3 25-1625-20

25-23

0 名古屋

第1戦で敗れて後がないリーグ2位通過のサントリーは、セッター(S)大宅真樹、オポジット(OP)ドミトリー・ムセルセスキー、アウトサイドヒッター(OH)高橋藍、アレクサンデル・シリフカ、ミドルブロッカー(MB)鬼木錬、小野寺太志、リベロ(L)藤中颯志をスタメン起用。対する3位の名古屋は、S深津英臣、OPニミル・アブデルアジズ、OH水町泰杜、ティネ・ウルナウト、MBのポジションに、山崎彰都と傳田亮太、L渡辺俊介を起用した。

第1セットはサントリーが序盤から主導権を握った。ムセルスキーの強打でリードを取ると、中盤には高橋藍のライトからのスパイクや、両手でのプッシュなど幅のある攻撃を展開。11-10の場面では、シリフカのスパイクや大宅のブロック、ムセルスキーのサービスエースなど一挙4得点で突き放した。

その後も攻め手を緩めず、シリフカのバックアタックでセットポイントを握ると、最後は相手のサーブがアウトに。サントリーが一方的な展開で、25-16でセットカウントを先取した。

サントリー対名古屋 第1セット スパイクを決めるサントリー高橋(撮影・和賀正仁)

サントリーがセットカウントを先取して迎えた第2セットは、前セットの勢いそのままにサントリーが先行した。

得点源のドミトリー・ムセルスキー、アレクサンデル・シリフカ、高橋藍が快調に得点を重ね、小野寺太志の速攻も決まった。9-6の場面では高橋藍が、12-8の場面ではムセルスキーがエースを決めるなど、要所でのサーブがさえわたった。

中盤、名古屋は水町泰斗にかえてキャプテン高梨健太を投入したが、サントリーの流れを止めきれず。ムセルスキーのスパイクでセットポイントとすると、最後もムセルスキーが決め、25-20。サントリーがセットカウント連取に成功した。

サントリー対名古屋 第2セット ポイントを奪い喜ぶサントリーの選手ら(撮影・和賀正仁)

セットカウント0-2と後がなくなった名古屋は、第3セットの頭から主将の高梨健太とリヴァン・ヌルムルキを起用。ニミル・アブデルアジズのブロックやサービスエース、スパイクなどで10-5と、この日初めてリードを取った。

だが、中盤は頼みのアブデルアジズの被ブロックが増加。サントリーはリベロ藤中颯志の好守から流れを呼び込み、後半に3連続得点で18-17と逆転に成功した。

好調のドミトリー・ムセルセスキーが得点を重ね、最後はマッチポイントで相手のスパイクミスで25-23。サントリーがストレート勝ちで、勝負は第3戦へ持ち越しとなった。

サントリー対名古屋 第3セット バックからスパイクを決めるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット スパイクの体勢からパスを出すサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット バックからスパイクを決めるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット 名古屋に勝利し雄たけびをあげるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット 名古屋に勝利し雄たけびをあげるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット ファンに向かい記念撮影するサントリー高橋藍ら(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット 笑顔で自撮りに参加するサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット ファンの声援に手を振って応えるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
サントリー対名古屋 第3セット ファンの声援に手を振って応えるサントリー高橋藍(撮影・和賀正仁)
大阪B 2 16-2525-2225-1525-27

12-15

3 愛知

レギュラーシーズン(RS)首位突破ながら第1戦で敗戦し後がない大阪Bは、セッター(S)永露元稀、オポジット(OP)西田有志、アウトサイドヒッター(OH)ミゲル・ロペス、トーマス・ジェスキー、ミドルブロッカー(MB)山内晶大、ラリー・エバデダン、リベロ(L)山本智大をスタメン起用。対するRS4位の愛知は、S関田誠大、OP宮浦健人、OHリカルド・ルカレッリ、トリー・デファルコ、MB高橋健太郎、村山豪、L小川智大と第1戦と同じメンバーを起用した。

第1セットは、大阪Bが西田のサービスエースやロペスのブロックアウトなどで8-5と幸先良く先行したが、中盤以降は展開が一変した。愛知は、9-11から高橋のクイックやデファルコの強打など3連続得点で逆転。14-13の場面では、前日のヒーロー宮浦のサーブで4本のエースを含む6連続ブレークに成功。一気に突き放すと、最後はセットポイントで相手のサーブがアウトとなり、愛知が25-16で先取した。

大阪B対愛知 第1セット 強烈なスパイクでブロックアウトを誘う大阪B西田(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 第1セット タイミングが合わずスパイクを空振りする大阪B西田(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 第1セット タイミングが合わずスパイクを空振りする大阪B西田(撮影・和賀正仁)

第2セットは、愛知が前セットの勢いそのままに序盤から主導権を握った。米国代表のトリー・デファルコが手の付けられない状態に。何度も難しい体勢からアタックを決めきり、7-4とした。

大阪Bもトーマス・ジェスキーのサービスエースなど5連続得点で11-9と逆転したが、愛知は宮浦健人、高橋健太郎の連続ブロックなど3連続点で14-12と再逆転に成功。その後は一進一退の攻防が続いたが、大阪Bがジェスキー、ミゲル・ロペスの両外国人のスパイクが正確に決まり、先に20点台に突入。相手のミスでセットポイントを握ると、最後はジェスキーが押し込み、25-22。大阪Bが逆転でセットカウントを取り返した。

大阪B対愛知 第2セット ラリーを制し喜びあう大阪Bの選手ら(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 第2セット サーブを決めた選手に向かいガッツポーズする大阪B西田(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 第2セット ラリーを制しガッツポーズする大阪B西田(撮影・和賀正仁)

セットカウント1-1で迎えた第3セットは、立ち上がりから大阪Bが押した。前セットに続いてミゲル・ロペスやジェスキー・トーマスのスパイクが効果的に決まり、11-6とリードを取った。中盤には4連続失点で14-12まで詰められたが、ここまで調子が上がらなかった西田有志が発奮。18-13でブロックを決めると、20-14から迎えたサーブローテでは3本のサービスエースを含む4連続ブレークに成功。セットポイントを奪うと、最後も西田。スパイクを決め、25-15で10点差をつけてこのセットを奪った。大阪Bの2-1。

大阪B対愛知 第3セット 連続してサービスエースを決めほえる大阪B西田(撮影・和賀正仁)

大阪Bのセットカウント2-1で迎えた第4セットは、大阪Bがミゲル・ロペスの連続ブロックなどで12-9と先行した。愛知も、ここまで見せ場を作れなかったリカルド・ルカレッリのスパイクが決まり始める。中盤に3連続得点で15-15と追いつくと、18-19の場面でルカレッリがサービスエースをさく裂。トリー・デファルコの技ありスパイクなどで21-20と前に出た。その後は、取って取られての展開が続き、ジュースに突入。24-25と先にマッチポイントを握られたが、宮浦健人の強打、相手のタッチネットで逆にセットポイントを取ると、最後はデファルコがバックアタックを決めて27-25。愛知が土壇場でセットカウントを取り返し、2-2で最終第5セットに突入した。

大阪B対愛知 第4セット ボールに飛び込み懸命に返す大阪B西田(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 第4セット ボールに飛び込み懸命に返す大阪B西田(撮影・和賀正仁)

最終第5セットも、お互いに点を取り合う息詰まる攻防となった。6-6の場面では、愛知がつなぎにつないでトリー・デファルコのスパイクにつなげ、勝ち越し成功。一方の大阪Bも7-7の場面で西田有志がサービス-エースを決めるなど、流れを渡さない。だが、11-11の場面で試合が動いた。デファルコのスパイク、ブロックで愛知が前に出ると、宮浦が強打を決めて一気にマッチポイントを取った。最後はデファルゴが決めて15-12。セットカウント3-2で、愛知がレギュラーシーズン(RS)首位突破の大阪Bから連勝で決勝進出を決めた。

大阪B対愛知 ファイナル進出を決め喜ぶ愛知の選手ら(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 ファイナル進出を決め喜ぶ愛知の選手ら(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 ファイナル進出ならずぼう然とする大阪B西田(撮影・和賀正仁)
大阪B対愛知 試合後、愛知のデファルコと抱き合う大阪B西田(撮影・和賀正仁)
【イラスト】男子バレーSVリーグ・チャンピオンシップ勝ち上がり

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