新パターはやっぱり“封印” 畑岡奈紗は「ナンバーワンポーズで」池にダイブ
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 事前情報(23日)◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)
いま流行りのLABゴルフの“トルクレス”パターを畑岡奈紗は数週間前に手に入れたという。提供されたモデルを、いったんバランスなどを整えてもらい、先週の半ばに改めてテストできる段階に。ただし、今週はその新たなオプションを選ぶことはなさそうだ。
直近の「JMイーグルLA選手権」で最終日に「63」をマーク。3月の「フォード選手権」で使い始めたスコッティキャメロンTG6.5が火を噴き、9バーディを荒稼ぎした。「(今週)新しいパターを出して来たら、グレッグ(キャディのジョンストン氏)の機嫌が悪くなっちゃう。『また替えるのかよ』って(笑)」。それほど、「特にパッティングのイメージは良くなったと思う」と胸を張れる。
2018年から8年連続出場となるメジャー初戦は、会場がカリフォルニア州ミッションヒルズCC時代の2020年7位が最高位。昨年の13位はそれに次ぐ好成績だった。前日22日(火)のプロアマ戦からコースチェックを開始。開幕前日は雷雲接近による約3時間の中断の前後でイン9ホールを回り、これまでとの違いを確認した。
6911ydのロングコースは「雨が降る前から、結構ソフトな感じではあった。フェアウェイはなかなかボールが転がってくれない」と体感距離がより長い半面、プラスに捉えられる面もある。「(乾いているときは)フェアウェイを転がってランアウト(ラフなどに到達)して、逆に難しいと思うところもあった。その辺はうまく生かしながらいければ」
大切なのはあくまで、グリーンのどのエリアをキャッチできるか。丁寧なマネジメント力を発揮して、今こそパッティング勝負に持ち込みたい。
悲願のメジャータイトル獲得への挑戦がことしも始まる。大舞台でも他大会と同じように平常心で力を注ぐつもりでも、フィナーレのシーンはずっと考えてきた。
「シェブロン選手権」は優勝者が18番グリーン脇の池にキャディらと飛び込むのが恒例。「(人差し指を空に掲げる)“ナンバーワンポーズ”で飛び込めたらいいなと思います」。イメージはできている。(テキサス州ザ・ウッドランズ/桂川洋一)