パキスタンがトランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦 インドとの武力衝突で停戦を仲介

■■掲載えとき■■ パキスタンの国旗(ロイター) ■■キャプション■■People wave Pakistani flags in celebration after the ceasefire announcement between India and Pakistan, in Islamabad, Pakistan, May 10, 2025. REUTERS/Akhtar Soomro

パキスタン政府は20日、インドとの武力衝突に仲介して停戦を実現したとして、トランプ米大統領を来年のノーベル平和賞に推薦することを決定したと発表した。同賞受賞を渇望するトランプ氏への露骨なごますりで、対米関係でインドより有利な立場に立ちたい狙いがあるとみられる。

X(旧ツイッター)で発表した声明で、トランプ氏について「急速に悪化する状況を緩和して最終的に停戦を成立させ、核保有国同士による破滅的な結果をもたらしかねない衝突を回避した」と称賛した。

トランプ氏はかねて、印パ両国との関税交渉をてこに停戦合意を実現させたと主張。インドのモディ首相は両国軍の連絡ルートを通じて停戦協議が実施されたとし、米国による仲介を否定している。

トランプ氏を巡っては、同氏の1期目時代に故安倍晋三元首相が受賞候補に推薦したことがある。(共同)

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