民族派団体を「左翼認定」? 代表が語る外国人排斥の不条理と愛国

毎日新聞 2026/1/20 11:00(最終更新 1/20 11:00) 有料記事 2948文字
「さべつはだめ」などと書かれたプラカードを掲げてヘイトスピーチに抗議する市民ら=川崎駅前で2024年12月15日午後1時57分、和田浩明撮影

 「新右翼」としての歴史を持つ民族派団体「一水会」が昨年10月、公式X(ツイッター)にこんな投稿をした。

 <弊会アカウントの投稿に「外国人を助けるなど愛国じゃない」「左翼か」などとリプライが来る。(中略)歴史を知らずして、単なる排外だけが「愛国」だと思ったら、大間違いだ>

 すると、100万回以上表示され、2万以上の「いいね」がついた。

 在日外国人へのヘイトスピーチなどと闘う木村三浩・一水会代表は、交流サイト(SNS)に広がる最近の排外主義的な主張をどう見ているのか。

 <主な内容> ・責任ある表現、言語ではない ・リベラル派から「いいね」も ・日本人の「名誉白人」的位置が低下 ・「政権批判するあなたはおかしい」

 ・「愛国」ではなく「恥国」

責任ある表現、言語ではない

 ――一連のリプライをどう受け止めましたか。

 ◆全く意に介していません。そもそも匿名だから、責任ある表現なり言語なりではありません。感情的にリプライする、リアクションするということは、投稿内容がその人に突き刺さっているのだと思います。

 本来、相互批判は互いに本質を見極め、高めることにつながります。しかしそういった感覚のない人、言語的なコミュニケーションがとれない人が結構いるということです。

 ――木村代表は埼玉県川口市でクルド人の支援活動を続け、ヘイト行為を強く批判しています。

 ◆私がクルド人の経営するケバブ店にいた時にも、北海道から九州まで日本中からひっきりなしに嫌がらせ電話が店にかかってきました。「出て行け」「偽装難民」と。もちろん実情は違うのに、何も知らずにやっているのです。

 電話の相手は日本の国益が損なわれたり、我々の税金が持っていかれたりしているという感覚があるようですが、そこに根拠はありません。愉快犯的なものかもしれないし、もしくは自分の満たされない感情をそういうものに投影して訴えているのかなと。

 クルド人は医療費を払っていないとか、外国人留学生はみな日本が奨学金を与えて面倒を見ているとか。優遇されているというデマに動かされているようです。

 私は技能実習生であれ留学生であれ、日本を好きになってもらい、来てよかったと言って帰国してもらいたい。残りたい人には制度を緩和するなどして合法的な資格を与えたらいい。そういう「包摂力」が必要だと考えています。

リベラル派から「いいね」も

 ――一水会に対して、あえて左翼と書き込む人の真意はどこにあると思いますか。

 ◆一つは米国との関係だと思います。…

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