ガザ援助拠点で20人死亡、GHFはハマス関係者が扇動と主張
7月16日、米国とイスラエルが支援する「ガザ人道財団(GHF)」が運営する援助物資配給拠点でパレスチナ人20人が死亡した。写真は16日、ガザ南部ハンユニスのナセル病院で撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
[カイロ/エルサレム 16日 ロイター] - 米国とイスラエルが支援する「ガザ人道財団(GHF)」が運営する援助物資配給拠点で16日、パレスチナ人20人が死亡した。GHFは武装した扇動者によって引き起こされた群衆の殺到が原因だと主張している。
GHFはパレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスにあるセンターの一つで発生した群衆の混乱で19人が踏みつけられ、1人が刺されて死亡したと発表した。
GHFは声明で、「群衆の中にいた武装し、(ガザのイスラム組織)ハマスと関係のある一部の者たちが、意図的に混乱を引き起こしたと信じるに足る確かな根拠がある」と述べた。
パレスチナの保健当局はロイターに対し、現場で少なくとも20人が窒息死したと明らかにした。ある医療関係者は、多くの人が狭い空間に押し込められ、押しつぶされたと述べた。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、過去6週間でガザ地区の援助施設や車列の近くで少なくとも875人が死亡した。大半はGHFの配給拠点の近くだったとしている。
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