【天皇賞(秋)】(東京)ダービー2着の3歳馬マスカレードボールが、末脚勝負となった秋の盾でGI戴冠|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

東京11Rの第172回天皇賞(秋)(3歳以上GI・芝2000m)は1番人気マスカレードボール(C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分58秒6(良)。3/4馬身差の2着に3番人気ミュージアムマイル、さらにクビ差の3着に8番人気ジャスティンパレスが入った。

マスカレードボールは美浦・手塚貴久厩舎の3歳牡馬で、父ドゥラメンテ、母マスクオフ(母の父ディープインパクト)。通算成績は7戦4勝。

レース後のコメント

1着 マスカレードボール(C.ルメール騎手) 「もちろんすごく嬉しいです。天皇賞は特別なレースです。強い馬、長距離の馬、2000mの馬、1600mの馬がいて、いいチャレンジ、いい挑戦ですから、勝つと嬉しいですね。(レースの)プランはありませんでした。この馬はジリジリとしていて、スタートはそれほど速くないですからね。(今日は)スタートが良くて、良いポジション、好きなところが取れましたが、向正面からペースが落ちて心配しました。直線で長く脚を使う馬なので、切れ味を使えるか、わかりませんでした。ダービーではクロワデュノールの2着で、秋の天皇賞を勝ち、とてもレベルが高いですから、またGIを勝てると思います」

2着 ミュージアムマイル(C.デムーロ騎手) 「中団から競馬をして、直線でも良い脚を使ってくれました。スパッと切れるというよりも、ジリジリと加速するのに時間がかかるタイプです。2000mは合っていますし、良い競馬をしてくれました」

3着 ジャスティンパレス(団野大成騎手) 「実績のある馬なので、一発を狙って乗っていました。1週前追い切りから具合が良くなったと感じました。いつも泉谷騎手が乗って上手く調整してくれましたし、厩舎もいつも通り上手く仕上げてくれました。スローペースになって、動きたい時に動けない並びになってしまいました。外に切り替えてからはよく脚を使ってくれました。地力がありますし、年内2戦も頑張ってくれると思います」

4着 シランケド(横山武史騎手) 「すごく良い脚を使ってくれました。1週前追い切りの感触は微妙でしたが、それが終わってからは具合が良かったと聞きました。返し馬は元気が良かったですが、展開だけですね。運がありませんでした。GIでも十分やれるところを見せてくれましたし、これからも楽しみです」

5着 アーバンシック(A.プーシャン騎手) 「発馬自体は良かったですが、2、3完歩目が遅くなるので、あの位置になりました。枠を考えて、内の経済コースを通りました。勝った馬の直後で理想的な形でした。勝負どころで置かれてしまいましたが、最後までしっかりと伸びてくれました。馬を誉めてあげたいです。立ち直った印象がありますし、これからも楽しみです」

6着 メイショウタバル(武豊騎手) 「馬の状態はすごく良かったです。今まで乗った中で一番良かったと思います。前半はゆったり入れて、良いリズムで走っていました。スローに落とした分、早めに2番手の馬が上がってきてしまいました。ゆったり来てくれれば良かったのですが、それが競馬ですからね。それでも最後まで止まっていませんし、力は示してくれました」

7着 セイウンハーデス(菅原明良騎手) 「気持ちが散漫なところがあり、自分が取っている位置を上手く守れず、下がってしまいました。スローペースでしたし、じっとしておきたかったです。終いは来ていましたし、差もないですし、今日は位置取りが全てです」

8着 タスティエーラ(D.レーン騎手) 「良いスタートを切って、好位のポジションで競馬ができました。レースの流れが遅かったので、瞬発力勝負よりも、長いスパンの脚を使うように仕掛けました。しかし、早めに動いた分、最後は疲れてしまいました。この馬にとっては良い展開にならず、ベストを出すことはできませんでした」

9着 クイーンズウォーク(川田将雅騎手) 「とても具合が良く、自分のリズムで競馬をして、男馬は強かったです」

10着 ブレイディヴェーグ(戸崎圭太騎手) 「出遅れましたから、ポジションが後ろになってしまいました。スローペースの中、折り合いはついていましたが、残念です」

11着 エコロヴァルツ(三浦皇成騎手) 「良いところで流れに乗れました。しかし、ペースが落ち着いてしまったので、3コーナー過ぎから意識的に上がって行きましたが、切れ味勝負になると分が悪いです。ポジションは良かったですし、流れが速くなると思っていました」

12着 コスモキュランダ(津村明秀騎手) 「内枠で良いスタートを切って理想通りのポジションにつけられました。思った以上のスローペースでしたが、最後の最後に抜き返そうとして、根性を見せてくれました。チークが効いていたと思います。次に向けて楽しみなレースでした」

13着 ホウオウビスケッツ(岩田康誠騎手) 「ペースが遅かったです。自分のペースで行きたかったのですが、スタートが向こう(メイショウタバル)の方が速かったです。番手でも折り合いがつけられたら違ったと思いますが、道中力んで力を出し切れませんでした」

14着 ソールオリエンス(丹内祐次騎手) 「良いところにつけられましたが、この馬には流れが落ち着き過ぎてしまいました。最後も伸びてはいましたが...」

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