米イランの核協議に進展の兆し、次回は近日中に欧州で
Arsalan Shahla
- 以前よりはるかに真剣な協議、重大な相違点残る-イラン外相
米国とイランは26日、イランの核開発を巡る高官協議を中東のオマーンで開き、進展の兆しが見られたことを明らかにした。
米政府高官はトランプ大統領のホワイトハウス復帰後3回目の協議について、前向きで生産的だったと説明。近日中に欧州で再び協議することで合意したと述べた。双方の発表によると、まだ多くの作業が残されている。米国側からはウィトコフ中東担当特使らが出席した。
仲介役を務めたオマーンのバドル外相はX(旧ツイッター)への投稿で、「中核となる原則、目標、技術的な懸念がすべて取り上げられた」と述べた。
イラン側の交渉チームを率いたアラグチ外相は、オマーンの首都マスカットで開かれた協議後に国営テレビに対し、「今回の協議は以前よりはるかに真剣だった。徐々に詳細な技術的な議論に入ってきた」とコメントした。
その上でアラグチ氏は、重大な相違点が依然残っているとの認識も示し、「時には意志の力だけでは不十分で、相違点が非常に重大で合意に至れない可能性もある」と述べた。
イラン外務省報道官によると、同国の核開発に関する信頼構築や原子力の平和利用の権利保障、制裁緩和の実現を焦点にした協議に経済や銀行、核問題の専門家が参加した。
原題:US-Iran Nuclear Talks Signal Progress, Next Round in Europe (1)(抜粋)
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